5人はずっと一緒 (ページ5)

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和サイド

クラス発表を見ると
雅紀と同じだった。

雅「やったー、今年も和と一緒！！」

「ちょっと声大きいよ」

雅「あひゃ、嬉しくてつい。笑」

でも、俺ら小学校全部同じクラスだからね。
雅紀の病気のこともあるし、俺も結構体調崩しちゃうから
学校側の配慮で同じクラスになってた。

お互いそばにいた方が対処しやすいからね。

入学式が始まる。

座ってるとだんだんクラクラしてくる。
なんかこんなに頻繁に貧血になってたら
女の子みたいで恥ずかしい。

雅「和？大丈夫？」

「んぅ、クラクラする」

雅「ちょっと体育館でようか」

「んぅー、恥ずかしいもん」

雅「我慢してここで倒れる方が恥ずかしくない？」

「わかってるもん、バカ」

雅「ごめんごめん。」

キョロキョロしてると
担任の先生が「どうした？」って声をかけてくれて
和を支えて肩を貸してくれた。

「ん、ぐるぐるしてる。」

雅「外まで来たから、大丈夫。
気持ち悪い？」

「だいじょぶ…」

担「和くん？保健の先生来てくれるからね」

保「ちょっと辛いかなー。このままだと。
保健室運ぼうか。」

「んーん、まさ…」

雅「ん？俺いるからね」

「ん、ごめん」

雅「大丈夫。担架乗れる？」

「やだ…」

雅「俺の背中乗る？」

「ん、重いよ」

雅「大丈夫。笑」

そのまま雅紀におんぶしてもらって保健室に運んでもらう。

保「保護者の方呼ぶ？」

雅「かず、目眩どんなかんじ？」

「ん、ぐるぐるしてる。」

雅「すみません、呼んでもらってもいいですか？
多分、今日は無理そうなので。」

雅紀に申し訳なくて、涙が出てくる。
だって入学式楽しみにしてたのに。

普段たくさん学校行けるわけじゃないのに、
こうやって行ける大切な日を俺のせいで…

「んっ、んっん、ごめん、まさ…」

雅「ふふ、大丈夫。泣かないよ？
すぐにぃたち来てくれるから。」

その言葉の通り、翔にぃが迎えに来てくれた。

翔「和？辛いね。横になったままでいいから、
目の下みせて？」

「んー、やだ…」

翔「ごめんね、うーん、ぐるぐるしてるもんな。
ちょっと辛そうだな。病院行こうか」

「んーん、やだ、痛いのしない」

翔「ん？俺がみるから大丈夫。」

雅「俺も帰る」

翔「ん？雅紀も体調悪いか？」

雅「違う。でも、かえる」

翔「そうだな、心配だもんな。」

そのまま車に乗せられて
どこかに向かう。

ぐるぐるしてそれどころじゃないけど。