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智にぃサイド
和が家で1人で待ってるから
潤が家に帰った。
雅「ん、？ｹﾞﾎｹﾞﾎにぃ…」
「目が覚めたね。」
翔「本当だね。」
雅「かえろ？」
「帰れないんだって。
肺炎が治るまでは入院ね」
雅「は？やだ…」
翔「やだ、じゃないよ。
今回は勝手に市販薬飲んだりしないで
早めに相談してくれれば入院もしなくて
済んだのかもしれないのに」
雅「…」
翔「肺炎が治ったら帰れるよ。」
雅「やだ…バカ…」
翔「ばかじゃねーよ。笑」
「ふふ、ちゃんと俺ら治るまでいるから」
雅「翔にぃはいや…」
翔「あっそ、じゃあ他の先生に頼もうかな…」
雅「…」
「しょー？笑」
翔「はは、だって…笑」
「雅紀？本当に翔じゃなくていいの？笑」
雅「ん、ん、…」
首を横に振る。
翔「意地悪してごめんって。泣くな」
雅「ｹﾞﾎｹﾞﾎないてない。
そんなことより、かずきてほしい」
翔「和？明日学校終わったらきてくれるよ」
雅「いま」
翔「もうこんなに暗いよ？」
雅「…あした来る時ゲーム持ってきてって。
あと、漫画も…あとは…」
入院の意味わかってる？笑
結構元気で安心する。
ただ、夜になるにつれてどんどん辛そうになる。
そんなに甘くはなかったみたい。
雅「ｹﾞﾎｹﾞﾎ、ん、ｹﾎｹﾎ…さと、にぃ…」
「ん？辛いね、いま、翔来てくれるからね。」
翔「ごめん、辛そう？」
「結構、痰も絡んでるし咳も止まんないみたい。」
翔「ちょっと、雅紀、辛いね。
痰絡んでて苦しいなら、ぺってしてね？
ほら、ここにペって出せる？」
雅「ん、ｹﾞﾎｹﾞﾎん、ｹﾎｹﾎ…」
頑張ってはくれてるけど
なかなか出せない。
雅「んん、ｵｴ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎ」
頑張って出そうとしすぎて
えずいてしまってる。
やってあげた方が多分楽。
翔「ごめん、みててくれる？」
病室から出て、すぐに帰ってきた
翔の手には吸引器が…
翔「雅紀、ちょっと頑張ろうな…」
雅「ん、？んん、や、ｹﾞﾎｹﾞﾎんん、やだ…」
翔「智にぃ、手抑えててくれる？」
雅「ん、やだ…」
翔「ごめんな？頑張れ。」
チューブが雅紀の口にどんどん入る。
みてる俺が苦しいよ。
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月26日 21時
