5人はずっと一緒 (ページ22)

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雅サイド

あの検査は本当に嫌い。
体動かせないし
助け呼んでも誰も助けてくれない。

まぁ、当たり前だけどさ。
意外と検査中はそんなの考えられなくて
結構絶望する。

それに針が刺さる時
どうしようもない恐怖が襲う。

殺されるんじゃないかって思うこともある。

でも、にぃたちだからまだ冷静でいられる。

あの時の恐怖を引きずってる自分がダサくて
恥ずかしくて、悔しい。

それなのに注射をされる前は
どうしても怖くなってしまう。

でも、最後に必ずにぃたちは
俺を呼び戻してくれる。

その時にやっと「あ、終わったんだ。」
って思うことができる。

智「雅紀、終わり、
もう痛いこと何もしないよ。」

「かえりたい…にぃ、かえる」

翔「うん、帰ろうな
検査頑張ってくれてありがとうな？」

普通逆だよね？
検査してもらってるのは俺でしょ？
俺が言うべきなんだよね。

だけどいつもはさ、
気を失って気づいた時には家にいるから。

感謝なんて言えない。

だから、こんなこと滅多にないから
とりあえず伝えることにした。

「にぃも、ありがとう」

翔「はは、帰ろっか。笑」

2人ともちょっと恥ずかしい。
けど伝えられる時には伝えないとね。

それを見て智にぃは「ふふ」って優しく笑う。

〔翔にぃサイド〕

雅紀は基本的に明るいでしょ？
だから検査終わったら
もうはっちゃけちゃうわけ。

ぐったりするよりはいいことだけどね。
検査の後はパニックとかで
ぐったりしちゃうことの方が多いから。

だから、俺らが制御してあげる。

「まーさ、今日検査したんだから
騒ぎすぎないよ？」

雅「わかってるよ、あ、こはく〜
ボール遊びしよう？これとってきて」

何がわかってるのかわからない。笑

「まーさ？俺の話聞いてる？」

雅「聞いてるよ。
もうしょうがないな。
こはく一緒に寝よ？ここに寝っ転がって。
俺も寝ようかな〜」

やっぱり体は正直。

すぐに寝始めた。

こはくもスゥスゥねてる。
可愛すぎるから写真をパシャリ。

バレたら怒られちゃう。笑