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雅サイド
前回別に嫌なこととか聞かれなかったから
ちょっと安心。
今日カウンセリングの予約してる
から行かなきゃいけない。
智「雅、そろそろいくよ」
「はーい」
痛いこともされないし、
これなら俺でも頑張れる。
カ「雅紀くん、久しぶり」
「ふふ、久しぶり〜」
智「こーら笑
敬語使いなさい。」
「ふふ、はーい」
学校どう？とか、最近楽しかったことは？とかだったのに
なんか嫌な質問してくるようになった。
カ「ここ最近で怖いなって感じることある？」
「怖いこと？うーん、ない」
カ「嫌なこと思い出したりとかは？」
「嫌なことって何？」
カ「うーん、なんでもいいよ。
辛かったこととか、嫌なこと、怖いことでも」
「…ない」
カ「おにぃさんたちは怖くないんだもんね」
「…」
カ「お医者さんのどんなところが怖い？」
「もう、やだ…」
智「ん？どうして？」
「かえる、帰りたい」
智「だめ、ちゃんとしてお話ししてから。」
「んん、んっ…や…んっ、ん」
カ「嫌だったね。ごめんね。
今日は終わりにしようか。また来週きてくださいね」
智「はい、すみません。」
〔智にぃサイド〕
あのカウンセリングをして以来
診察をを嫌がることが増えた。
もちろんトラウマに触れていくから
少なくとも変化は出てしまう。
翔「ん？なんで嫌？」
雅「いや…ん、やだ…こわい…」
翔「大丈夫、大丈夫。」
雅「やなの…むりだもん…」
「まさ、診察はやらないとダメだよ」
雅「んん、いい、やだ」
翔「やっちゃおうか」
雅「あ、やだ」
翔が雅紀の体を触った瞬間に
雅紀が仰け反って嫌がった。
雅「っ！や、ぎゃーー」
翔「まさ、ごめん、大丈夫、一旦やめような。
診察、ごめんな？やんないから大丈夫。怖いもんな」
雅「ぎゃーー」
「まさ、大丈夫。もう怖いことないよ？」
背中をトントンして落ち着かせる。
雅「んん、やだ、やりたくない…」
「うん、今はやめような」
雅「んっ、…んっ、やだ…もういや…」
翔「ごめんな？一回やめような。
怖かったね。大丈夫だよ」
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月26日 21時
