5人はずっと一緒 (ページ15)

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【カウンセリング】ページ15

翔にぃサイド

智にぃに言われたんだけど
院長にそろそろカウンセリングしてみたらどうだ？と
勧められたらしい。

あ、なんのかというと
雅紀のトラウマのこと。

治療するたびにパニックになるのはかわいそう。

「雅紀、ちょっとおいで！」

雅「こはく、ちょっと待っててね。
後でボールで遊んであげるから」

こ「わん！」

雅「なに？」

「そこ座って？」

雅「え？うん…」

「単刀直入にいうと
カウンセリングそろそろ始めたいんだけど。」

前は拒否されたからね…

雅「…話するだけ？
…たいことされたりはしないもんね」

「そうだね、痛いことはしないよ」

雅「病院には行きたくない…」

「病院に行かないとできないよ。」

行かないとできないことはないんだけど
それも練習の一環として。

雅「…」

「必ず誰かが付き添うよ？」

雅「ん、なんかあったら助けてくれる？」

「もちろん。」

雅「うん、わかった。」

「ありがとう。」

正直言って、無理だと思ってた。

俺自身も驚いてる。笑

当日になっても頑張ろうとはしてくれてる。
でもやっぱり心配らしい。

雅「翔にぃ…なんか、嫌なこと言われたりする？」

「嫌なことって？」

雅「んーん、やっぱいい」

多分触れてほしくないことってことだと思う。
トラウマの核心に触れるのは辛いもんね。

でも、それを克服していくための
カウンセリングなんだよ。

カ「あ、雅紀くんだね。はじめまして」

雅「ん…」

「ん？挨拶は？笑」

雅「…んにちは」

カ「ふふ、こんにちは。」

今日はね、初回だからそんなに
深くは話さず、学校とか私生活のお喋りをした。

「雅紀、別に嫌なことなかったろ？」

雅「うん、平気だった〜」

「よかったよかった」

1週間後にまた、カウンセリングの予約を入れる。