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翔にぃサイド
いつものように
雅紀の診察をして学校に送り出す。
潤「ごめんね、協力できなくて。
大事な会議あるから。」
「大丈夫だよ。いってらっしゃい」
潤も送り出して俺と智にぃだけになった。
「智にぃ、病院行こう？
最初は少ししかやらないから大丈夫。」
智「んーん、いい…」
「よくないでしょ？
力入りにくいでしょ？痛い時もあるんだよね？」
智「今はまだいい」
「よくない。ほら立って。
着替えないならそのスウェットで行くけど…」
智「やだ…」
「なら着替えて」
智「翔の意地悪。」
「…笑」
智くん可愛いでしょ？笑
雅とかと同じレベルだよ。
ゆっくりノロノロ準備をする。
もう、往生際悪すぎ。
「ほら、行ける？」
智「痛いことしたらすぐ帰るから。」
「なに？怖いの？笑」
智「ばーか。もう行かない」
「うそうそ、ごめんって。
なるべく痛いのなしにしようね。」
智「ん…」
病院についていろいろ検査してみたけど
やっぱり力が入らなくなったり、痛みが出たり
痺れたり、ちょっと前からあったみたい。
「ちょっと、症状出てたなら言ってよ。
次からはちゃんと言ってよ？」
智「だって…」
「だってじゃないよ。約束して。」
智「…」
「おーい？さとにぃ？」
智「んぅーわかった。」
「はは、ならよろしい。」
リハビリルームに行って
少しずつ動かす。
リ「あ、智くんと翔くん」
お世話になってる先輩。
リ「智くんのリハビリ結構久しぶりだね」
智「…」
「すみません。ほら、智にぃやってもらうんでしょ？」
智「痛いのはしないから」
「それは智にぃが決めることじゃないよ」
智「決めること。」
「…笑
すみません、始めてください。」
リ「ふふ、始めようか。」
痛くないことは頑張ってくれる。
リハビリの先生とアイコンタクトをとる。
智にぃの近くに座って
先生と挟む形で座る。
リ「よし、ちょっとだけ頑張ろうか」
智「え？やだ」
リ「ここまで伸ばすよ」
智「いた、痛い、せんせい！痛い。んっ、もう終わりね」
リ「終わらないよ、頑張れ」
智「ん゛ー、やだ…いたい、いたい」
「智にぃ痛いね。頑張って。」
智「むり、頑張った、終わり。」
リ「ちょっとこっち伸ばすよ。」
智「‼︎‼︎あ、ばっ、いっったい、痛い痛い。」
さっきよりも大声で痛がり始めた。
リ「おっと、ごめんね。ここはまだ痛かったか。
今日はここまでにしようか。終わりね？」
智「痛いじゃん。翔のバカ」
「俺かよ。笑」
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月26日 21時
