vs オーストラリア ページ31
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「1安打8奪三振無四球あざ〜す」
マウンドを降りてベンチに戻りながらそう言うと、奥から来ていた栗山監督に激励を浴びせられた。
「由伸、お前ほんと、さすが山本由伸だなぁ！」
少しふざけて出た言葉だったから、こうも直に褒められると照れくさい。
「ナイスお疲れ！」
「由伸さんナイスピッチングです！」
労いの言葉をかけてもらいながら、ダグアウトで少し固まった身体を椅子に預けた。
今日の俺の役目はこれで終了。
汗を拭いながら目の前にあるテレビ中継を見ながらほっと息をついた。
初回から3点入ったこともあって力みなく試合には入れたし、悪くない投球内容だった。
アイシングの提案を断りながら、すぐにその場を立った。
こんな贅沢な試合、ちゃんと見ないと勿体ないやろ。
試合は終始、日本優位のペースで進んだ。
翔平くんが自分の顔が写った広告の看板にボールをぶち当てて、衝撃の3ランで日本は1回から3点もの点数差をつけた。
2回には先頭の拓夢くんの安打と盗塁、ヌートバーのタイムリーで追加点。さらにヌートバーが気合いの盗塁を決めると、近さんもそれに応えるように二塁打を放ちヌートバーが5点目のホームを踏んだ。4回にも翔平くんが押し出しを選んで1点を追加した。
初回から3点のリードもあって、俺は俺で安定した投球を続け、4回60球を投げて1安打8奪三振無四球という投球でオーストラリア打線を抑えることができた。
その後は奎二くん、大勢、湯浅と豪華なピッチャーリレーが続き、最後は我らが�盒狭�斗がソロ本塁打こそ浴びたけど、後続を抑えて無事試合終了。
今日は本当にどの選手も活躍した試合だったけど、それでもやっぱりインタビューを受ける人間は時間の都合上限られてくる。
早くロッカールームに戻りたい気持ちを抑えながら、マイクを向けられ用意していた言葉をするりと口にした。
「緊張とか変な力みとかはなかったですね」
無数の光を向けられながらも、横を見れば俺の倍以上のカメラと記者に囲まれた人間がいる。
「由伸が安定したピッチングを見せてくれたので、」
俺の方をチラッと見て笑いながらそう言った。
うわ、笑顔まぶし、なんて変なことを考えながら俺も笑うとまた光が集まった。
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はる(プロフ) - 初めまして！1と2、公開して頂きありがとうございます！ずっと読みたかったので一気に読みました。途中で涙止まらず…1と2を読んで3を読むとまた違った視点で読めて凄く楽しいです。話がやっと繋がりました。3の更新もホント嬉しいです！これからも待っています！ (1月30日 2時) (
レス) @page26 id: 7953a5096d (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 更新、楽しみにしていました。ありがとうございます！ (1月29日 23時) (レス) id: 011b5f1b71 (このIDを非表示/違反報告)
はるきち(プロフ) - もう一度初めから読みたいです…パスワード教えて頂きたいです！ (1月21日 0時) (レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジ - 初めから読ませていただきたい為、よろしければパスワードを教えていただきたいです。お願いします！ (12月12日 0時) (レス) id: 9c721e875e (このIDを非表示/違反報告)
ねぇい(プロフ) - コメント失礼します。初めから読ませていただきたい為、よろしければパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (12月1日 11時) (レス) id: 4c70fa6baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら | 作成日時：2023年7月8日 12時
