魔法 ページ3
世界一のお姫様
ずっと前に言われた言葉だ。
きらきらしていて見とれてしまうような、私には勿体ないと思って心の中にそっと閉じ込めた言葉。
それが今は素直に受け止めれるような気がする。
「なんで彼女作らないのって、昔一度聞いてみたことがあるんだけど」
テーブルに肘をついてにっこりと目を細めた。
「小学生からずっと好きな女の子がいるから、だってさ。」
純愛だねぇ、と楽しそうに零した。
私には身に余るほどの愛を注いでくれる彼。
私もその愛に応えたいと心から思う。
強くて優しい、だけどまだまだ子どもみたいな人。
ふとこうした時に好きだという気持ちが溢れる。
「私は幸せ者ですね」
俯いて歩いているばかりの人生だったけど、今はこうして私を常に気にかけてくれる人や大切にしてくれる人、愛してくれる人に囲まれて過ごしている。
本当に有難くて幸せな事だと思う。
「逆よ。Aちゃんが私も一平くんも翔平くんも幸せにしてくれるの」
こうやってまた素敵な言葉をかけてくれる。
暗くなって怒られる前に帰ろっか、と紙袋を持ちながら席を立った。
感じたことのないような心が満たされる感覚に陥り、早く彼に会いたくなった。
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はる(プロフ) - 初めまして!1と2、公開して頂きありがとうございます!ずっと読みたかったので一気に読みました。途中で涙止まらず…1と2を読んで3を読むとまた違った視点で読めて凄く楽しいです。話がやっと繋がりました。3の更新もホント嬉しいです!これからも待っています! (1月30日 2時) (レス) @page26 id: 7953a5096d (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 更新、楽しみにしていました。ありがとうございます! (1月29日 23時) (レス) id: 011b5f1b71 (このIDを非表示/違反報告)
はるきち(プロフ) - もう一度初めから読みたいです…パスワード教えて頂きたいです! (1月21日 0時) (レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジ - 初めから読ませていただきたい為、よろしければパスワードを教えていただきたいです。お願いします! (12月12日 0時) (レス) id: 9c721e875e (このIDを非表示/違反報告)
ねぇい(プロフ) - コメント失礼します。初めから読ませていただきたい為、よろしければパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (12月1日 11時) (レス) id: 4c70fa6baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あきら | 作成日時:2023年7月8日 12時