素のアイドル

“大嫌い”と照 ページ9

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｢っ、！もういい！照なんか、大嫌い！｣


そう言って部屋から飛び出そうとする彼女の腕を掴み引き止める


「え、まって、それは違うくない？」


少しの焦燥と、怒りを孕んだ声でそう言う照に肩を震わせる彼女


「今回の喧嘩はさ、お互いカッとなりすぎて色々言っちゃったからお互いが悪いけどさ」


依然として目を合わせない彼女の頬をするりと撫で目を合わせる


「けどさ、嫌いは違うでしょ」


と光を宿さない目でじっと見つめられる

頬を撫でていた手は、首、デコルテと下へと降りていき襟に指を浅く引っ掛ける


「なに、まだ俺からの愛が足りない？」


言動は色っぽいのに、怒りを孕んだ声と視線に体が固まり、声が上手くでない


「ねぇ、ちゃんと言うことあるよね？」


そう言う照に、必死に震える声を出し


｢ご、ごめ、んなさい｣


と目に涙を溜めながら謝ると、胸元と腕から手が離れ、後頭部と腰に手を回されキスされる


「俺も、ごめんね」

「余裕ないからって言いすぎた」


唇が離れたあと、眉を下げながら申し訳なさそうに謝る照に胸を下ろす


｢私も、言い過ぎた、ほんとにごめんね｣


もう一度そう謝るとそっと抱きしめられる


「お互い様、だね」


なんて首筋に顔をうずくめて笑う


「でも、嫌いって言ったことに関してはまだ許したわけじゃないからね」


そう言って服の裾から大きく、暖かいゴツゴツした手を入れ腰に這わせる



「ちゃんと俺の気持ち、Aにわかってもらわないと」



なんて言って笑う

渡辺センセーとふかざぁ先生→←スマホゲームと康二

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