友人スピーチと辰哉 ページ40
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「お願い!どうしても辰哉に友人スピーチしてほしいの!」
なんて言って手を合わせる彼女に、少し泣きそうになる
「えぇ〜、俺の柄じゃないんだけどぉ」
少しだるそうにそう返すと、「一生のお願い!」ってさらに頭を下げる
「もぉ、仕方ないなぁ」
へらりと笑って承諾すると、ぱぁっと花が綻んだように笑う彼女
「まじで!?ありがとう!辰哉が1番の友達でよかった!」
なんて言う彼女に、胸が痛む
1番の友達、かぁ
俺はずっとお前のこと好きだったんだけどなぁ。なんて、今更遅いもんなぁ
「崇め奉りなさいよぉ、俺の事」
そう言って笑うと、
「調子に乗るな」
なんて叩かれる
.
「Aに嫌気がさしたら俺の隣いつでもあいてますからね!」
なんて言って笑いをとる
「ねぇ!人の旦那取ろうとしないで!」
なんて言う白いドレスに身を包んだ彼女
「まぁ、何はともあれ」
「俺はAの幸せを1番望んでます」
「A!幸せになれよ!」
そう笑うと、薄らと涙をうかべる彼女を見て笑う
「Aの1番の親友、深澤辰哉より」
手紙を折りたたみまた胸ポケットへとしまう
1番最後に書かれた、「俺にしとけばよかったのに」なんて読めるわけがない
せめて、お前が泣きたい時に1番傍に入れるように、俺はお前の1番の友達ポジを死守するよ、なんてらしくもない
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隣人(プロフ) - あさん» ありがとうございます!春になったらの設定(?)が出た時に書いたものなので類似してるところは結構あると思います😂 (1月6日 9時) (レス) id: 7c7156921d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 友人スピーチと辰哉の話って、春になったらの予告に似てませんか⁉️予告を見た時に運命を感じてここに戻ってきました‼️ (1月5日 21時) (レス) @page40 id: 35f01d12bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:隣人 | 作成日時:2023年12月22日 23時