馬鹿な彼女と阿呆なあべちゃんとふっか ページ20
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「あべちゃぁん、聞いてよぉ」
「さっきさぁ〜」
なんて隣で机に項垂れながら話す彼女を見つめる
「またふっかになんかされたの?」
そう聞くとガバッと頭を上げてむすりとした顔をする
「ふかざぁのやつ、絶対私の事舐めてるよね!?まじでムカつく!」
「ふっか、好きな子をいじめちゃうタイプだからねぇ」
なんて彼女に返す
「、ふかざぁは私の事、好きなんかじゃないよ」
先程までの勢いを失い、眉を下げて切なそうに笑う彼女
どっからどう見ても、あいつは君のこと好きだよ
あんなに分かりやすく牽制してさぁ
なんて、彼女に教えてあげないけどね
「そんなに好きなの?ふっかのこと」
なんて聞くと、みるみる顔を赤く染め、へにゃりと笑う
「うん、好き」
どろりとした良くない感情が湧くのがわかる
それが目の前の彼女になのか、ここまでの好意を向けられてるふっかになのかはわからない
「あ、頬にまつ毛ついてる」
そう言って顔を近づけ頬をするりと撫でる
「え、ほんとぉ?ありがと」
なんて未だ頬を染めて笑う彼女はどこもでも純粋で、馬鹿だ
彼女越しに目の合ったふっかに、目を細めて笑う
俺も、お前も、とんだ阿呆だね
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隣人(プロフ) - あさん» ありがとうございます!春になったらの設定(?)が出た時に書いたものなので類似してるところは結構あると思います😂 (1月6日 9時) (レス) id: 7c7156921d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 友人スピーチと辰哉の話って、春になったらの予告に似てませんか⁉️予告を見た時に運命を感じてここに戻ってきました‼️ (1月5日 21時) (レス) @page40 id: 35f01d12bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:隣人 | 作成日時:2023年12月22日 23時