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十三話 2 ページ14

side しのぶ



声の方を見上げれば、月をバッグに屋根に立っている女がいる……あの女からは……鬼の気配がする







しのぶ「え?ッ!!あなたは鬼ですよね!!まさか、貴女が」




「違うよ。この人をやったのは頭から血を被ったような鬼。それより、のいて。怪我、なおすから。」






そう言って、姉さんに手を伸ばす鬼。私は姉さんを守るように抱きしめるが……鬼は私達の隣に軽々と地面に降り立ち私を見てからため息をついて姉を見る。






しのぶ「姉さんに何をするの!!」




「何もしない。怪我を治すだけ。」





しのぶ「…………」





「心配ならそこで見ていればいいよ。」







月に照らされていることもあるのか……鬼は金髪で、長い髪をしていた。耳の所には、小さなお団子。そんな容姿に私は目を奪われた……






「……【血鬼術・|霖雨蒼生《りんうそうせい》】」






そういった鬼。雨が降ってきた。そう思ったが……それは、私たちの周りだけで、とても優しく、暖かい雨だった……






「ねぇ、私の家、どこ?」




しのぶ「え?」



「ここはどこ?私、何をしてたの?私……」




しのぶ「…………」







鬼の雰囲気は一変し……凛とした気配が緩み、今にも泣き出しそうな雰囲気だ……そうかと思えば、目を閉じて……そして、開いた瞼……





「行かなきゃ……呼んでる……さようなら。」






そう言って、微笑んだかと思えば鬼は消えていて……規則正しい心臓の音と呼吸をする姉さんが私の腕の中に中にいた……






________






胡蝶「と、まぁ。こんなことがありまして……次の日に、姉が寝ていたはずの部屋に向かえばそこには姉がおらず……そこには貴女がつけている髪飾りの色違いがが落ちてたんですよ。黄色ではなく、赤色の髪飾りですが………」







「…………私だと言いたいのですか?」







胡蝶「背丈が違いますし、髪色も違います。けど、声は貴女なんです。姉さんを、知りませんか?」




「……ごめんなさい私……ところどころ記憶が無いんです。でも、しのぶさんとあったのはこの前が初めてですし……それに、夜は家にいましたよ。それに、鬼になったのはここ数年の話ですし。」





しのぶ「それもそうですね……ごめんなさい……」





「いえ、お役に立てずすみません。」





しのぶ「いえ。」





私は、顔を伏せる蟲柱に頭を下げて部屋から出た。

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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月21日 18時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さゆさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!!更新遅めですが頑張ります!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年5月29日 14時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - このお話おもしろいです!更新頑張ってください! (2020年5月29日 9時) (レス) id: f13f440923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月28日 16時

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