【10】幼い頃の話※少し話変えました。 ページ10
聞いた話、あれから5日立ったらしい。
ス「こんにちは!ハル」
貴「……スウォン、君は一応王族という分類に入るのだろ?裏切り者のところにノコノコと現れていいのか?」
ス「もぉー!前にも言ったでしょ?ハルはハルだって。それに、この城で、ハルと関わった人達にハルを悪くいう人は居ないよ。」
貴「…………大丈夫なのか、この城は」
ス「それより、ハル……暇ですね。」
そう言って、鉄格子に背を預け座るスウォン。私はスウォンの首に手を回す……
貴「敵に背を向けるな。そう教わらなかったか?」
ス「……ハルがするとは思えない。」
貴「……なぜ?この国は私の国を潰そうと動いているのだろ?私の国が潰れ、私に待ち受けるのはひとつ……そうなる前に王族を人質にとるかもしれないぞ?」
そう言った私にスウォンはくすくすと笑い、私の方に向きを変える。
ス「できませんよ。ハルには。ね?それに……」
僕にも一応、護衛がいますから。なんて微笑む彼。どこからともなくさっきを感じる、彼の護衛だろうちゃんと見張られているようで何故か安心してしまう。
それにしても、彼は知っているはずだ……私の噂を聞いて居るのなら。何事も完璧であれ。と言う義母の言葉で育てられた事を……
舞に歌に楽器に武術に……ありとあらゆる教養を叩き込まれた私が、彼の首に手を当てている私が簡単にできることを……なのに、彼のその笑みには温かさも、それに冷たさも感じ……私は手を離すのだった
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遥(プロフ) - 海未さん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけて嬉しいです!!更新遅めですが、最後まで書くのでお待ちください! (2020年11月1日 22時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
海未(プロフ) - 凄く面白くて好きです…!こんな話を待ってた、更新頑張ってください〜! (2020年11月1日 20時) (レス) id: a7c47992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2020年9月21日 18時