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あれから数日、空都が千州に囚われていたヨナ姫が空の部族軍と共に緋龍城に帰還すると噂が広まり、それからまた数日後。ケイシュク参謀が姉様と共に帰ってきた。
ス「…………」
「……スウォン様……」
城壁から帰還してきた大勢の軍を眺めるスウォン様。その表情はまるで無で、何も読み取れず思はずスウォン様の腕に触れる。
ハッとしたスウォン様は私を見たあと軽く抱き寄せられる。
ス「まったく、ケイシュク参謀は……こういう独断は困りますね〜!」
そう微笑み私の顔をじっと見詰めてくるスウォン様。私は不思議に思いながらもスウォン様を見つめ返していれば、スウォンの顔が近づいてきて私の顔に影がかかる。不思議に思っていれば……あっという間におでこがくっついて……
唇に何かがあたる。なにか、なんてすぐ理解してしまった私は慌ててスウォン様の胸元を押して離れようとしたが、私のその腕を取られさらに抱き寄せられる。
ス「行きましょう。ケイシュク参謀に一言言ってやらないと!」
「……っ……は、はい。」
抱きしめられること数分、私から離れたスウォン様に手を繋がれ、私はあつくなった顔を冷ましながらもスウォン様について行った。
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遥(プロフ) - 海未さん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけて嬉しいです!!更新遅めですが、最後まで書くのでお待ちください! (2020年11月1日 22時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
海未(プロフ) - 凄く面白くて好きです…!こんな話を待ってた、更新頑張ってください〜! (2020年11月1日 20時) (レス) id: a7c47992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2020年9月21日 18時