たとえ間違いだらけだとしても。【ツイステ】

10粒（ここから主人公視線） ページ10

私のお父様。





私のお父様は『賢者の島』でかなりへんぴな場所にあるけれどツイステッドワンダーランドでは名門校といわれている有名な学園。ナイトレイブンカレッジというところの学園長をしていらっしゃるそうです。





お母様が仰るにはお父様はとてもイケメンで優しい方だそうです。と、言うのも、私はあまりお父様と会ったことがないんです。お父様は学園の偉い方だから休みがあまり取れず、ホリデーもそんなにお帰りにならないそうです。





お母様はよく、お父様に会えなくって寂しい？と聞いてきますが、私は寂しくなどありません。お仕事を頑張ってるのよ。とお母様が教えてくれるお父様は素敵だし、いつも私と一緒にいてくれるお母様もいるので寂しくなんかありません。それに、私にはお母様に伝えていない秘密が二つ、あるんです。







ひとつは、私には前世……日本の国で生きた記憶があるのです。今より前世の方が辛い思い出が多かったから。今はとても幸せです。




もうひとつは、どこかの物語で読んだことがある。涙が宝石になる。ということです。結局はお母様にバレましたが、お母様とこのことは誰にも言わない。という約束をしました。






お母様はこのことをお父様に伝えていなかったみたいで、私が5歳の頃、お母様が流行病にかかり亡くなり、お葬式の後ずっと一緒にいたお母様がいなくなったことに悲しくて泣いてしまったことにより知ったお父様は驚いていました。

11粒→←9粒

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す