検索窓
今日:12 hit、昨日:6 hit、合計:37,996 hit

14粒 ページ14

そんなある日、前世の記憶の歌を口ずさんでいるとお父様が数人の人を連れてここに来た。







彼らも私の能力を欲しがるのだろうか。なんて思いながらも歌い続けていればお父様が【ずっと仕事だと家に帰らず妻だけに育児を押し付けて……ゆいつ心の支えであったであろう妻を情けないことに死なせてしまった……私は、なんて愚かな父親なんでしょうね】なんて言うから、お母様の気持ちまでバカにされたような気がして歌を歌うのを辞める。







無意識のうちに泣いていたようで私の周りには宝石が散らばっていた。それを見ながらも静かになったお父様たちの方を見れば、何故か暗い、重い雰囲気で立っていた。






あぁ、ついに売られるのか。宝石はタダであげるから私をお父様から離さないで欲しい。なんて見てれば、お父様が彼らを生徒だと紹介してくれ、みんな自己紹介をしてくれた。






お父様の生徒さんなら挨拶もしない訳にも行かない。と、立ち上がろうとしていたが、なんせ私の移動手段は床をはうのみで立ち上がる。なんてことをしたのは久しぶりでフラフラと座り込んでしまった。






そんな私に駆け寄ってくるお父様……
お父様にまた謝らせてしまうのか。と、駆け寄ってきて私を支えるお父様に離れようと抵抗するが思うように行かず、またお父様は謝り始める。






もういい、もういいんだよ。お父様。
私はお父様もお母様も大好きだったんだよ。





お父様の生徒さんが何かを話している中、私はそっとお父様に手を伸ばす。




「泣かないで。お父様。私は寂しくないから。」






声になったかどうかは分からない。けど、お父様は私を見て驚いて、そして、いつもとは違う涙を流すお父様……





私は力なくお父様の頭を撫で続けた。

15粒→←13粒



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - リリアガチ恋勢さん» コメントありがとうございます!すみません(汗)ちょっと読んだことがないので分からないんですが(汗)調べたところ読めるようなので読んで見ます!!お返事遅くなりましたがコメントありがとうございました! (7月17日 10時) (レス) id: 63740bca63 (このIDを非表示/違反報告)
リリアガチ恋勢 - 面白かったです!あのもしかしてなのですがある物語って【宝石少女は涙を流さない】ですか?あれも面白いですよね! (7月8日 18時) (レス) @page10 id: 494ee42535 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ざくろさん» すみません。読み直してみたものの。キャラの名前を出すところが間違えていない?の部分が分かりません。どの部分か教えてくださったらありがたいです(汗) (2021年2月8日 21時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ざくろさん» コメントありがとうございます。自分でもそう思ってますので後々治していきますね!ご指摘ありがとうございました! (2021年2月8日 14時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ - キャラの名前出すところ間違えてない?色々可笑しい。ちゃんと読み直して更新した方がいいやろ。ざけんな。 (2021年2月7日 16時) (レス) id: 299b035d7b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年12月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。