君の温もり。【歌い手】

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家に付いたのは門限ギリギリの17:59分。
家に入ると包丁を持った母が待っていましたとも。

そして、１分前で入ってきた私に舌打ちをしておかえりーと言ってリビングに戻っていきました。



ひどい。



と、思いながらも母が去っていったあとに残された兄が



そ「なんであの時帰ったの。」


「………」



そんなの、気まずかったからに決まってるじゃない。それに、目の前でイチャイチャされるのを見たくないから……



貴「邪魔したくないし、あのあと用事があったからさ〜ごめんね。」


そ「嘘だよな？遥香俺と出かける日は絶対予定入れないし」


貴「……」


そ「それに、嘘ついてる時の遥香は下を向くんだよ。」



貴「……お願い、今は何も言わないで。」



そう言って兄から逃げるように部屋に飛び込む。そして、中側から鍵を閉めしゃがみこむ……



諦めたらいいだけの話。そんな簡単なことが今は出来ない。【あなたが好き。】なんて言えたらどんだけいいか、でも、私は弱いから……今の関係が壊れるのを恐れてる。



苦しい、悲しい……
好きという感情が体を支配しそうで怖い。


この思いを心に閉じ込めるほど……



私はあなたを好きになる。
どうすればいい？ねぇ、気づいてよ

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