9話 ページ9
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昨日の夜はたのしかった。
あの頃のように皆でご飯を食べて、トランプや花札をしたりして遊んだ。
そして朝、朝食を食べる中、私と炭治郎の間にはギスギスした空気が流れていた。それを察したお母さん達は何も触れてこようとしなかった。
「ごちそうさまでした。」
炭治郎「っ……」
私は、食器を流し台に持っていき、ちょうど食べ終わった禰豆子を見て微笑む。
「禰豆子、一緒に行こっか！」
禰豆子「う、うん。」
戸惑いながらもカバンを取りに行く禰豆子。私は予めリビングに持ってきていたのでソファーに座ってまつ。
葵枝「炭治郎……Aに何したの……」ｺｿ
炭治郎「あ、いや……その……」ｺｿ
竹雄「兄ちゃん……限度ってもんがあるでしょ……」ｺｿ
花子「お姉ちゃん悲しませちゃダメだよ！」
葵枝「そうよ。」
炭治郎「ぐゥ…………」
皆に言われてぐうの音しか出ない炭治郎。それを見て地味に笑みがこぼれる。そうしていれば禰豆子が降りてきて私の隣に立つ。
禰豆子「それじゃあ、お母さん！行ってきます！」
葵枝「気をつけて行くのよ？今日、行くからね。」
「行ってきます！！」
そう言って、禰豆子と手を繋いで家を出る。禰豆子と話しながら登校していれば、前の方に金髪が見える。それをぼーっと眺めていれば禰豆子に手を引かれ、善逸に駆け寄っていく。
禰豆子「おはようございます！善逸さん！」
「おはよう、善逸。」
善逸「おはよう……え！？Aちゃんと禰豆子ちゃん！？」
禰豆子「ふふふ、善逸さん。私先に行くんでAをよろしくお願いいたしますね！！」
そう言って、真菰っぽい女の子に駆け寄っていく禰豆子を、見送りながらも善逸の隣を歩く。
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作者名：遥 | 作成日時：2020年12月5日 14時
