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11話 ページ11
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そこにはドヨン……と肩を落とした炭治郎が居る。
伊之助「おい、善逸、A。落ち込んでるあいつをどうにかしろ。あいつが落ち込んでるとどうも調子が出ねぇ！！」
「…………」
善逸「……炭治郎と何かあった？」
「……や、なんにも。原因は私だから。私が何とかしてくる。」
そう言いながら私のカバンを炭治郎に投げる。
善逸「ひぇ！？」
「いつまで、落ち込んでるの。もういいから、もう怒ってないから。」
炭治郎「…………」
「次はない。私が嫌だって言ったらやめて。それを守ってくれるなら。仲直り？」
炭治郎「A……でも、その場合、うわ言のようにヤダって言うAの言葉はどうすればいい？」
そう聞いてきた炭治郎に私はピキっとしのぶさんみたいに微笑む。
「匂いでわかるでしょうがよォ！！においで！！そういうのは匂いで察するの！！」
炭治郎「……なら、昨日だって、やめてって言いながらもっ！？」
なんて、カバンを炭治郎から受け取り、それをまた炭治郎に投げつける。
「バカっ！！もう知らない！！」
投げたカバンを難なくキャッチする炭治郎に私はフンッ！と背を向けて学校の方に歩いた。
善逸「……炭治郎、天然でも許せるのと許せないの、あるんだぞ？」
炭治郎「……悪いこと言ったのか？」
善逸「……とんでもねぇ、炭治郎だ。」
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作者名：遥 | 作成日時：2020年12月5日 14時
