化け猫少女。3

猫と記憶 ページ1

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私にはご主人が3人いたのです。
一人は小さな女の子。
一人は少し年老いた旦那様。
一人は少し年老いた奥様。



奥様は少し病弱で娘様をお産みになり、病弱な奥様はもっと病弱になってしまわれたんです。


けれど、けして奥様は旦那様のほかの奥様に弱みなどこれっぽっちも見せなかったんです。



旦那様も旦那様で、奥様が心配だと言いながらも不器用な人で言葉や行動に出せなかった人だったんです。



でも、旦那様も奥様も1日1回は必ずお互いの事を話して楽しそうにしていた。けれど、奥様は倒れて病院というところに入院というものをしたんです。



旦那様の前で倒れてしまい、それを見た旦那様はとても奥様を心配そうに看病してました。


しかし、旦那様は奥様がお倒れになった日から少しずつ様子がお代わりになっていったんです。


今までより多くの女性を連れ込んでは気を晴らすように遊んで、今までよりも奥様との時間は無くなっていった。


奥様も退院してから、奥様の居場所もさらに無くなったんです。他の奥様からは煙たがられ、嫌がらせされ……



けれども奥様は誰にでも優しく、【生きてたらいつか良いことがあるって】口癖のように言ってた……



そんな弱くけれど強い奥様が私は好きだった。けれど、私は旦那様も好きで二人の間を行き来した。



そんな時、旦那様が呟いた言葉がとても私にわ理解出来なかった。旦那様が呟いた言葉、それは【私が彼女を縛り付けている】だった。



どういう意味かわからず旦那様を見ていたら旦那様は私を撫でながらも【彼女は私を嫌っているんだろうな、こんなクズで愚かな私を】と言って悲しそうに笑っていた。

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