16話 ページ17
出久を怒っている人達に対して私はひどく腹がたっていた
「君達の個性は素晴らしい！！将来は是非ウチに！」
よく、こんな状況でそんなこと言えるよね
私は拳を握りしめた、怒りで手が震えるのは初めての体験だ
『何で……出久を怒ってんの皆も見たでしょ？？彼が真っ先に走っていったのを！！』
「それは、そうだけど……彼、無個性なんでしょ？？考えていないにも程がある！！」
『うるさい！！考えてないにも程があるとか言うな！！あのままこの人が敵に殺されたとしてもあんたは同じこと言えるの？！あんた達が考えてる時間にこの人は苦しんでんの！助けに行く勇気が無いんなら出久を責める権利はあんたにはない』
『あんたら.......個性持ってても持ってなくても一緒だよ。ただの傍観者、普通のそこら辺にいる人間。ちっぽけだ』
「A、手から血が.......っ.......」
『.......褒めるなら出久でしょ？褒める相手間違ってますよお兄さん』
それから出久の腕を引っ張り、たった一言『失礼します……』と言ってその場から離れた
彼の腕には私の血液がしっかりとしがみついて離さなかった
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ようやく人混みからも逃れて、人通りの少ない所で一息ついた
『ごめん出久……貴方のこと何も知らないのに、勝手にあんなこと言ってしまって。恥ずかしかったでしょ？こんなやつ最初から仲良くなんかしなければって、、、
本当にごめんなさい』
頭を下げていると背中に重たい何かを感じた
少し顔を上げると「僕の方こそ……ごめんなさい」と私の背中を前から抱きしめて、顔を乗せて涙を流していた
「ごめんなさい……おいていったことも、勝手に飛び出したことも」
「それに……ありがとう。あんなこと言ってくれて。僕そんなこと言われたの初めてでっほんっとぅに嬉じかっだでず」
私はそっと出久の涙を拭いて正面から抱きしめた
『私、まだ貴方と沢山の時間を過ごしたわけじゃないけど』
『だけど、自然と口が動いて……自分が言われたかのように怒ってしまいました……貴方が誰よりもヒーローに見えたからっ!!』
いつのまにか私も涙を流していた
『無個性でも貴方は私のヒーローです……私がそのファン1号。それって素敵じゃないですか……?』
私がそう言うと彼はみるみると明るくなって「うん!」と、笑った
その場に、オールマイトと中学生がいたことを私は知らない
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ぼかーん。(プロフ) - 突然の更新申し訳ないです！実はこの前も全部書き直してたんですがバックアップ取るの忘れてて消えました（；_；）本当に今見返すとおかしなとこばっかで全部書き直すにはもう少しかかりますごめんなさい(_ _) (2020年7月27日 20時) (
レス) id: 2f15cbf5cc (このIDを非表示/違反報告)
Lalu - もう、とてつもなく感動しました！！登場人物みんないいひとすぎですし、ストーリーも面白かったです(*^^*)書き直しや更新頑張って下さい！応援しておりますヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2019年8月1日 23時) (レス) id: d540d46359 (このIDを非表示/違反報告)
ぼかーん。(プロフ) - 全て書き直そうと思うので、しばらくお待ちください (2019年7月24日 2時) (レス) id: 04ac8c473b (このIDを非表示/違反報告)
ぼかーん。(プロフ) - みかんさん» まじですか！？ありがとうございます！ (2019年6月30日 1時) (レス) id: e5dc7f5957 (このIDを非表示/違反報告)
ぼかーん。(プロフ) - 月光さん» ありがとうございます！ (2019年6月30日 1時) (レス) id: e5dc7f5957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼかーん。 | 作成日時：2018年1月20日 21時
