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げらげら八重歯を伸ばして笑うヒナのせいで、何故か急にこっぱずかしくなって急いで部屋に戻る。
布団にチラッと目をやると、掛布団からはみ出した大きな足の裏がちゃんと見えて安心した。
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？？「うっわぁ、うまそう！もう食べてええ？いただきまーす！！」
テーブル・・・もないから、床に直に紙皿(これまた気が利くヒナに貰った)を置いて今朝知り合ったばかりの人間と膝を突き合わせて座る。
メニューは、パサパサのスクランブルエッグと歪な形のおにぎりと唯一まともなインスタントの味噌汁。
もう食べてええ？に返事もしてないのに男は大口を開けて、俺の作ったスクランブルエッグを掻き込んだ。以外にも箸の持ち方が綺麗で感心する。
？？「んまっ！！」
黒「嘘やん・・・、裏側茶色いやん・・・ちょっと焦がしてもうてるやん」
？？「ん〜、優しい味がするで？いろんな意味で。それ、指、ヤケドしたん？」
黒「ヤケドってほどやない」
？？「よく見せて」
――――ッ！！いきなり指にぬめっとした生暖かい感触が走って思わずぎゅっと目を瞑ってしまった。
黒「なっ、なっ、なにすんねん！いきなり！！」
？？「ええー？消毒？」
大きな図体をした男がこてんと首をかしげながら語尾に？をつけて喋る。っていうか指舐められてるし！カオスな状態なのに、何故か、かわええ、という感情がないというワケでもないワケでも・・・
？？「きみくん」
黒「はい」
？？「分かってると思うけど、俺、金ないねん」
黒「いや、こんな飯で飯代なんか取らへんよ。ヒナやあるまいし」
？？「行く場所もないねん」
黒「・・・・・」
？？「なぁ、俺を買わへん？」
こてん。また目の前の男が首を傾げた。おかしい。混乱した俺は目をゴシゴシこする。
なんか男の頭の上に丸い耳が２つ見える。
もこもこ毛玉のスエット姿にこれまた丸いしっぽが見える。
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s1117(プロフ) - あかさたなさん» わあ、いつもだなんてありがとうございます。わたしも緑黄大好物です！春っぽいお話描きたいですね〜☆ (2019年3月15日 0時) (
レス) id: 7cf8187a84 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - いつもこのお話読まさせてもらってます。私的には、亮ちゃん受けのトーンが好きです！！！ (2019年3月15日 0時) (レス) id: 470fb48072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s1117 | 作成日時：2019年3月14日 23時
