めんばさん×めんばさん

「きっしょ！」橙×赤(リアル設定)バレンタイン☆ ページ14

２月１４日。

世間はバレンタインデーだのなんだのと騒いでいるけど全然おれはそんなことに興味がない。

男が美容室でわざわざモテる為にイケてる髪型にするってのが「きっしょ！」って思うみたいに、女役(アレのときにな！ライブやったらパフパフって消される系の・・・)やからって、おれがわざわざ丸にチョコ用意して渡すのって「きしょい」やんか。


と思って、勿論手ぶらで当日まるに会った。


赤「−−−っす」

青「渋やん、おはよぉー」

まず今日のスケジュールはメンバーとの仕事がぎっちりやから、そういうプライベートなこともなるべく持ち込みたくはないし。なんて考えながら、ちょっとだけソワソワしながら丸を待つ。・・・・あげるのは興味ないけど、丸がくれるなら・・どーしてもっておれ好みのヤツをくれるなら貰ってやってもええぞ！なんて。

橙「おはよ、渋やん」

赤「ん」

橙「あ、チョコ食べる？」

赤「え！」

さらっとまるがチョコって言ったので、思わず顔をばっと上げてしまう。ヤスにニヤニヤされ、ヒナとヨコに生暖かい瞳で見守られた(現金な大熊は甘いモノがあまり好きでないから無反応である)亮はなぜか物凄い目でまるを睨んでいた。

橙「さっき、ドラマで共演してる女優さんがー・・ほら、今日のゲストの●●さん。わざわざ楽屋の前までチョコ持って来てくれたんよ。ほら、渋やん甘いもん好きやろ。皆も食うてな」

赤「・・・・いらん」

思わず自分でもびっくりする程低い声が出てしまってびっくりしてしまった。え？っていう顔でメンバーがおれを見る。

赤「あ！むしば！おれ、虫歯やねん！やから止めとく。ちゅーか歯磨きもっかいしてくるわ！」
なんてアホな言い訳をしながら、取りあえず楽屋の外へ出て見た。とりあえず今は無神経な恋人の顔を見ていたくないので・・・。


緑「すばるくん５歳児やな・・・」

青「しっ！可愛いやんかぁ。でも丸、そーゆーんはほどほどにしとき？」

橙「・・・・あかん。むっちゃ可愛いわぁ。俺からのチョコを微妙に期待しとるとこも、ヤキモチ焼いとるとこも、言い訳が虫歯なとこも、全部全部むっちゃ可愛いって。朝から死ぬわ。チョコも貰ってへんのに鼻血出して死ぬわ」

黒「・・・・・すばるは幸せやな」

バタン！と閉めたドアの中で交わされた会話をおれは知らない。


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