◎ ページ27
キイチside
『お話があります』
と、真剣な顔で呼び出されたのは、水溜りハウスのリビング。
こうしてみんなで机を囲むのは、人狼企画以来なので心做しかわくわくする。
何するんだろ
ト ｢おい、お前ら正座しとけ｣
P ｢緊張しすぎぃー！｣
富永さんに注意され、慌てて姿勢を正す。
そういえば先輩達なんか表情が硬いような、？
『ごめん！お待たせ』
少し扉が開いて、ひょこっとAさんが顔を覗かせる。
カ ｢大丈夫だけど...何やってんの？｣
『さて、今回皆さんに集まってもらった訳なんですが、』
Aさんはカンタさんを全無視して、顔だけ出てる状態で話し続ける。
『イベントお疲れさま会、トミー復活おめでとう会を開催します！ということで...』
話しながらどこかへ消えるAさん
ま ｢あ、俺手伝います｣
とまんず。
P ｢え、手伝い？｣
なになになに？？
『ささやかながら、用意させて頂きました！』
2人で運んで来たのは、ウェディングケーキみたいな二段のでっかいケーキ。
カ ｢...えええぇぇ？！｣
ト ｢うそじゃん、笑｣
キ ｢すっげー！｣
思わず叫んでしまうほど美味しそうなケーキ。
これはまさか、手作りというやつでは...？
『ふふっ、びっくりした？？笑』
ケーキをどしっと机に置いて、お茶目に笑うAさん。
ト ｢こっれはびっくりだわ！笑｣
P ｢すごい美味しそう！｣
『まんずにも手伝ってもらって作ってみたの。喜んでもらえてよかった〜』
手作り！早く食べたくてうずうずする。
カ ｢いや予想外すぎた笑 嬉しっ｣
ト ｢そう！てっきり俺ら怒られるんかと思ってたから〜｣
『あ、そうだ。それだけどね、』
トカ ｢...え？｣
一瞬で笑顔が固まった先輩達を横目に、すーっとAさんから目をそらす。嫌な予感...
『二人とも、もし次あんな無理して動画投稿するようなことがあったら、私マネージャー辞めるからね』
いつもと違うAさんの怒りを含んだ冷たい声は、雷のように空気を揺らす。
カ ｢そんな！辞めるとか、！｣
『私たちがしんどそうな二人見てて、どれだけ心配したか。もう二度とあんな無茶しないって約束するまではじめさんの所でお世話にｎ』
ト ｢すみませんでしたっ！お約束致します｣
カ ｢約束！する！｣
『よしっ、じゃあさっそくみんなで食べよっか』
Aさんの笑顔とともに、晴れ間が戻ってきた。
俺はやっぱり暖かいこの場所が好きだ。
だからこそ
キ ｢あの、実は俺...｣
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作者名：まろんぱん��2 | 作成日時：2019年8月24日 0時
