橙の君Ⅱ【東海オンエア】 (ページ5)

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＊A

・

「てつやくん、、、」

わたしの横にはてつやくんがいた。

「え、なんで」
て「Aのお母さんですか」

母「そうよ？」

私の言葉を遮っててつやくんが続ける

て「今までのお金のやりとり、
全部Aがメモして証拠残してるの知ってますか？」

証拠があると言う言葉で戸惑う母親。

てつやくんがこのあとどう続けるのか
ドキドキする私。

て「調べさせてもらったら、児童相談所に虐待で何度も通報されてる履歴も残ってますし、

これ、訴えたらどうなるんでしょう」

いつものようにとぼけるてつやくん。

いつの間に調べてくれてたんだろう、
いつも忙しそうなのに。。

そうか、通報もされてたんだ。
この母親がどんだけ私を見捨てたか、よくわかった。

母「そんなの証拠にならないわよ。」

て「僕の大切な友達にちっちゃい眼鏡の人がいるんですけど、、、
その人の友達が弁護士なので、相談させてもらいますね？」

それはっと明らかに動揺している。

「お母さん、もう私の前に現れないでください、
お願いします」

なんなのよっと去っていく母を見る

「お前がなんなんだ。」

て「ぷっ、、、うまいこと言った笑

帰ろう？」

ニコッと微笑んでくれる、てつやくん。

「てつやくん、ありがとう」

もう、これで母は来ないだろう。

後ろからてつやくんを追いかける。