幼馴染み4 ページ6
赤「そう言えば、なんで東京に戻ってきたんですか？あっちにも大学あるんじゃないんですか？」
「あるにはあるけどさ、東京に戻って来たかったからかなぁ。ほら、3年もいたけど住み慣れなくて」
赤「へぇ…」
「聞いといて無関心ですか？！」
赤「そんなつもりないですけどね」
「昔より気力ないね？！つーか無表情すぎ！」
赤「別にいつもと同じですけどね」
「大人だ、ここに高校生のはずなのに大人がいるっ…！」
赤「大人って」
「今時の子ってこんな感じなの！？冷静なの？！」
赤「あの…アンタも今時の子でしょ…」
「いやいや、高校生のことだよ。そっかぁ、体だけじゃなく性格までも大人になりやがったかぁ…」
赤「はぁ…」
「ため息つかれた悲しい」
赤「Aさんの高校時代どうでしたか」
「私？そうだねぇ…一年の時は周り知らない人ばっかだし、一人で孤立してたかなぁ。二年の時は友達もできて、後輩にいい子たちがね、大地君と孝支君と旭君と清子ちゃん。男子バレー部の一年で凄く仲良かったよ〜。3年は…ちょっと面白い後輩に会ったかなぁ。夕君と龍君。このふたり会うたびにね」
楽しそうに話す
笑顔は昔のような無邪気さはなく、大人びていた
「会うたびにね…『A先輩！こんにちは！今日も美しいですね！』って。嬉しい誉め言葉だよね〜！」
赤「Aさんにとってはもう言われないことかもね」
「そうだよね…って、ひどっ！」
赤「冗談ですよ」
「嘘だ、絶対嘘だ…！」
顔が笑ってない！！って言われた
赤「楽しい高校生活だったんですね」
「まぁね。なんだかんだいって青春したよ」
赤「…よかったですね」
青春、ね…
「京治君だって青春してるじゃない、部活してるし…これもいるんでしょ〜？」
小指をたてるAさん
赤「いないですけど。というかオヤジくさいです、それ」
「んなっ？！ひどいなぁ〜…っていないんだ？」
意外だというような顔をされる
赤「全員断ってるんです、部活に集中したいからって」
「部活大好きなんだね。うん。そうしとく」
勝手に納得するAさん
赤「…はぁ…」
「うわ、またため息疲れた悲しい」
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作者名：ふぁいなる☆マジック | 作成日時：2016年9月16日 23時
