幼馴染み3 ページ5
家、といっても幼馴染みの部屋に帰り、玄関を開けると
「ウォウ！」
赤「…え、は？」
見知らぬ犬がいた
あれ、昨日いなかったよな…？
その犬は俺の足元にくると匂いを嗅ぎはじめた
「ウォウ！」
飛び付いてくる
「フレン〜？…あれ、お帰り京治君」
赤「あ、ただいま…あの…この犬何ですか…」
「フレンチブルドックだけど？」
赤「いや、犬種じゃなくて、なんでいるんですか。昨日いなかったじゃないですか…」
「友達の家で子犬が１ヶ月前に生まれたんだって、それでたくさん飼えないからもらってくれって言われて」
赤「それでもらってきたんですか…」
「うん、家にいると癒されるでしょう？」
赤「そうですけど…」
フレンと言う名前をつけられた犬を持ち上げる
赤「ブサイク…」
「それがかわいいの！あ、お風呂入れるよ。洗濯物入れといてくれれば洗うから」
赤「あ、ありがと…」
フレンを下ろすとAさんについていった
出てくると美味しそうな匂い
赤「…」
あれ、こんなに家事できる人だった？
毎日料理焦がしてなかった？
洗濯も洗剤の量間違えてなかったっけ？
「あ、出たの？ご飯できてるからね〜」
赤「あ、えと…頂きます…」
一番不得意だったハンバーグだった
赤「…美味しい…」
「よかったー。口にあって…」
あれ？あれ！？
赤「あの…本当にAさんですか…」
きょとんとした顔で見られる
「えっとぉ…？どいうこと？」
赤「いや…だって、料理昔あんなに焦がしてた…」
「昔の話じゃない。あ、大丈夫！作り方みてやったから！コンソメと角砂糖間違えなかったから！」
あのカレーがよぎる
赤「激甘カレー…」
「あはは…」
昔、カレーを作ったときに角砂糖とコンソメを間違えて入れていたことがあった
あれはひどかった
赤「…」
「…」
沈黙が流れる
「たしか、通ってるとこ梟谷だっけ？」
赤「そうだけど…」
「バレー、強いんだってね。主将が確か五本指に入るとかって聞いたけど」
赤「3本指にはギリギリ入らないですけどね」
「なんて辛口な！可愛そうだぞ！」
赤「大丈夫です、本人いないんで」
「あ、そっかー！じゃなくてね？！」
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作者名：ふぁいなる☆マジック | 作成日時：2016年9月16日 23時
