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婚約者10 ページ10

『っえ?』


「これ俺がやった紫陽花だろ?押し花にしたんだな!」


『う、うん…』



ぐしゃぐしゃなのに、なにもいわないの…?
しんそこふしぎにおもっていると、悟くんは禪院さまをチラリとみて、



「ていうかお前なんでこいつに絡まれてんだよ」


『ろうかで、あったの…。その、みちをゆずってもとおりすぎてくれなくて…』



そういうと悟くんはチッとしたうちして__ハッとした顔でうしろのせんせいをみた。



「おい…まさかあいつ__」


『せんせいだいじょうぶだよっ!いきあるから…っ!』



私のことばに、悟くんはしだいにホッとした顔つきになり、かたうでできぜつしたせんせいをかかえ、もうかたほうのうでで禪院さまのえりくびをつかんでひきずる。
そして、私にあじさいのおしばなをわたした。



「歩けるか?」


『うん』


「じゃ、ついてこい」



ーーーー*



悟くんはせんせいのへやにはいり、せんせいをよこたわらせる。そしてかけぶとんをかけると、むごんでスタスタろうかへでて、禪院さまをかかえた。



『…禪院さま、どうするつもりなの…?』


「ゴミはゴミ捨て場に捨てるだけだ。ちゃんとここで待ってろよ」


『うん…』



禪院さま、ごみすてばにおいてっちゃうんだ…
なんておもいながら、私はねむるせんせいのかおをのぞく。かおいろはよくないが、きちんといきはしている。



『__私をかばってくれてありがとうございます、せんせい』



でも、きずついてほしくなかったです。
そうおもっていると、ふたたびふすまがあいた。悟くんだ。はやい…!



「もう帰るだろ?送ってく」


『うん…』



そういわれ、私はあいまいにへんじをし、せんせいをみた。

__ほんとうは、かえりたくない。
せんせいがしんぱいでならないから。私のせいで、せんせいが…禪院さまに…。



「…泊まってくか?」


『えっ』



さりげない悟くんのていあんに、私はめをみひらく。



『で、でもいえにかえらないと…』


「こいつ、心配なんだろ?」



…気づかれてたんだ
私はぼうぜんとしながらつぶやく。



『…いいの?』


「おう、一日くらいならな。で、泊まってくか?」


『…っうん!』



こうして私は、五条家にとまることになったのだった。

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AО777 - コメントありがとうございます!『五条悟の幼妻は離婚したい』と設定は似ているのですが、当作品はほのぼのあまーい感じを目標に書いているのでそう言っていただけて嬉しい限りです…!どうぞ当作品も宜しくお願い致しますっ…! (2月9日 6時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃんと五条くん…可愛いカップル♡『五条悟の幼妻は離婚したい』とは…また違ったカンジで、すごくいいです!続きを楽しみに、お待ちしております!(⑉ᐢᵕᐢ⑉) (2月8日 20時) (レス) @page11 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AO777 | 作成日時:2024年2月3日 15時

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