検索窓
今日:37 hit、昨日:36 hit、合計:48,602 hit

婚約者7 ページ7

『ふふ…』



よくじつ、私は悟くんからもらったあじさいをおしばなにしたものをもってろうかをあるいていた。


もちろん、悟くんにみせるためである。


きょうはれいぎをおさらいする日。きっとはやくおわるはずとそわそわしてたら、せんせいにどうしたの?ときかれてしまった。きをゆるめすぎてたわ。


そうはずかしくおもいながら、悟くんにみせようと私はいま、せんせいといっしょに悟くんのもとへむかっている。
おしばなのことをしっているせんせいは、私をみてクスリとわらった。



「押し花、きっと悟様は喜んでくださいますよ」


『そ、そうでしょうか?』


「ええ!悟様がお花を贈られた方なんて初めてですから。よほど気に入られたのですね。さすがです」



…そうだったらいいな。
私はあじさいをみてほほえむ。


よろこんでくれるかな、よろこんでくれるかな
わくわくどきどきしてしぜんとあしどりがかるくなる。


そのとき、フッとかげがかかった。みあげると、そこにいたのはきんぱつのおにいさん。
私はこの人をいちど、みたことがある。禪院直哉様だ。

私はせんせいといっしょにみちをじゃましないように頭をさげてよこにはける。



『もうしわけございません』



しかし、禪院さまのしせんはいまだ私にあった。
そんな彼をふしぎにおもったのか、せんせいがあいさつをして私のまえにたった。



「…君、悟くんの乳母やった人やろ?」


「はい。そうでございます」


「この子だれや」


「このお方は悟様の婚約者であらせられます__」


「ああ、そういや君、四和(よなごみ)家の子やないか!」



なぜだかわらわれ、私はからだをちぢこめる。
なんだか、あざわらわれているようだわ。



「ん?君の持ってるソレ、なんや?」


『__これはあじさいのおしばなでございます』



私がへいぜんをよそおっていうと、禪院さまは「ふーん…君、こっちきいや」といわれる。私がしたがって禪院さまにちかづくと、彼はわたしをぜんしんくまなくジロジロみて、おしばなをうばいとり、あしでふみつけた。


『えっ…』


まさかのじたいにめをまるくしてると、禪院さまは私の顔をのぞいてケラケラわらう。



「君、四和の禁忌(・・・・・)やろ?なに悟くんの婚約者なって、普通にすごしてるんや。外に出たらだめやろ、君は呪いに等しいんやからな」


『っ』


きんき、のろい。
それは私がさんざんいわれてきた言葉。

ドグッとしんぞうが嫌なおとをたてた。

婚約者8→←婚約者6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (153 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
699人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

AО777 - コメントありがとうございます!『五条悟の幼妻は離婚したい』と設定は似ているのですが、当作品はほのぼのあまーい感じを目標に書いているのでそう言っていただけて嬉しい限りです…!どうぞ当作品も宜しくお願い致しますっ…! (2月9日 6時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃんと五条くん…可愛いカップル♡『五条悟の幼妻は離婚したい』とは…また違ったカンジで、すごくいいです!続きを楽しみに、お待ちしております!(⑉ᐢᵕᐢ⑉) (2月8日 20時) (レス) @page11 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AO777 | 作成日時:2024年2月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。