婚約者3 ページ3
A視点
『五条さま？』
りょうしんが出ていってしまった五条家のいっしつで、なぜかかたまられてしまった五条さまに私は声かけするが、彼はじっとして動かない。
どうされたのかな？
ふしぎにおもってこんどは『悟くん』と呼んでみた。すると彼はハッとして私と視線を合わせる。
「…悟くんって呼ぶなよ」
『あら。おきにめさないようでしたか。もうしわけございません。私、おともだちがすくなくて、きょりの詰め方というものがいまいちよくわからないのです』
きぶんを害してしまったみたい。
そうおちこんでいると、五条さまはすこし和らいだ声色で私の顔を覗いた。
「お前友達少ねぇの？」
『はい。五条さまはしっておられるとおもいますが、私のじゅつしきがかんけいしていて、外にはあまり出られないのです』
私のじゅつしき。
これはこのこんやくの起点となるものである。
「…ふーん」
五条さまはかわらぬ顔つきで私をみる。
…みんな、このはなしをきくと私をかわいそうなめでみるのに、この人はみないのね
「＿＿悟くんって、呼んでもいい」
『え』
五条さまはボソリとつぶやいたそれに、私は驚きの声をもらす。
するとそれに五条さま、いえ、悟くんはととのえられた髪をぐしゃぐしゃにするほど、私の頭をなでまわした。
『わ…っ』
せっかくおかあさまにととのえてもらったのに…っ！
それにあわてていると、悟くんはフッとこえをもらした。
「ははっ。お前そんな顔もできるじゃねぇか」
そっちのほうがいい。
そういわれても、かがみがないから私には悟くんのいうその顔はわからない。
でも、
『ありがとう、ございます…』
悟くんにそういわれて、こころにポッとなにかがやどったようにかんじた。
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AО777 - コメントありがとうございます！『五条悟の幼妻は離婚したい』と設定は似ているのですが、当作品はほのぼのあまーい感じを目標に書いているのでそう言っていただけて嬉しい限りです…！どうぞ当作品も宜しくお願い致しますっ…！ (2月9日 6時) (
レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃんと五条くん…可愛いカップル♡『五条悟の幼妻は離婚したい』とは…また違ったカンジで、すごくいいです！続きを楽しみに、お待ちしております！(⑉ᐢᵕᐢ⑉) (2月8日 20時) (レス) @page11 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AO777 | 作成日時：2024年2月3日 15時
