年の差10歳の婚約者【五条悟】

婚約者15 ページ15

「なんだ悟、知り合いか」


「まぁ…」



おおおとこさんが悟くんにそうだずねると、彼は目を逸らして答える。
…そういえばこの人めいぼっぽいものをもってるわ。もしかして、ここのせんせい？


なんてボーッと見ていると黒髪のおにいさんがさっしてくれたのか、じこしょうかいをしてくれた。



「初めまして、私は夏油傑。悟の友達だよ。そしてこのおじさんが夜蛾先生」


『はじめまして、私はよ＿＿』



やっぱりせんせいだったんだ！と思いつつぺこりとおじぎをして、じこしょうかいをしようとしたとき、悟くんにガバッと口をてでふさがれた。

えっ？



「こいつは俺の親戚なんだよ！預かることになったんだ！」


「ほぉ、そうなのかい」


「なんだと悟、私はそんなこと一言も…」


「きゅ、急に決まったんだよ！」



悟くんはどうやら私をしんせきというていでとおしたいらしい。
なんでだろう？なにかししょうがあるのかな…？

そうおもっていると、げとうさんがわたしのほうをみてニコリとわらう。そして悟くんにこうき？のめをむけて私をゆびさしながらいった。



「てっきりこの子が悟の婚約者なのかと思ったよ」


「はぁ！？んなわけねーだろ！！」



そくとうだった。
悟くんのぜんひていのことばに、なぜかいっしゅんいきぐるしくなる。
かなしくもくやしくもないのに、なみだがでそうになって、私はうつむいてふくのそででめをこすった。


…私、かぜでもひいたのかしら？

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