婚約者14 ページ14
『わぁ…!』
おおきなとりいに、そのおくにそびえたつもくぞうだてのこうしゃ。それをいろどるみどりのはがかんげいするかのようにサワサワをゆれる。
ここがじゅじゅつこうせん…!
「行くぞ」
『あ、うん』
こうふんする私とはたいしょうてきにすましがおの悟くんは私のてをひき、とりいをくぐった。
私はがらになくきょろきょろあたりをみまわしながら、悟くんにひっぱられるようについていく。悟くんはなれたようにこうしゃへはいり、ひとつのとびらのまえであしをとめた。
そしてしゃがんで私にささやく。
「いいか?俺が戻ってくるまで黙ってここにいろ」
『うん』
すなおにうなずくと、悟くんは私の頭をぐしゃりをなで、とびらをあけた。
なにかかいわが、きこえてくる。
「おや悟、久しぶりだね。休みは満喫できたかい?」
「…できるわけねぇだろ」
「そうか。なにかいいことがあったようだね。…それは休み前に言っていた婚約者が関係しているんだろう?」
…するどい。
どうやらこのへやはきょうしつで、するどい彼は悟くんのおともだちのようだ。にしても悟くんのそっけないひていのひとことだけでぐたいてきなないようまであてるなんて…!とおどろいていると、こんどはどせいがきこえてきた。
「関係ねーよ!見当違いにもほどがあんだろ」
「へぇ」
悟くんのおともだちのきょうみぶかそうなこえに、かおはわからないがニヤニヤしているのがつたわってくる。
…まだまつのかな
そろそろそちらにいってみたい。なんておもっていると、フッとかげがかかる。ふしぎにおもってうえをむくと、
「何をしている」
みけんにしわをよせたおおおとこさんがたっていた。
おもわずさけびそうになったが、だまってまってろといういいつけをまもり、なんとかひめいをこらえる。
『…ど、ちらさまですか…』
「君こそ誰だ」
『私は__』
そのとき、いつのまにかせもたれにしていたとびらがガラッとあいて、しりもちをつく。
『きゃっ!?』
「あっ」
「おや?」
うしろをふりむくと、そこにいたのは悟くんと黒髪のおにいさん。
おにいさんは私にてをさしだす。
「大丈夫かい?」
『は、はい…』
てをかりてたちあがるとみえたのは、悟くんのふきげんそうな、あせりをふくんだ顔。
それに私はめをみひらいてかたまった。
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AО777 - コメントありがとうございます!『五条悟の幼妻は離婚したい』と設定は似ているのですが、当作品はほのぼのあまーい感じを目標に書いているのでそう言っていただけて嬉しい限りです…!どうぞ当作品も宜しくお願い致しますっ…! (2月9日 6時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃんと五条くん…可愛いカップル♡『五条悟の幼妻は離婚したい』とは…また違ったカンジで、すごくいいです!続きを楽しみに、お待ちしております!(⑉ᐢᵕᐢ⑉) (2月8日 20時) (レス) @page11 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AO777 | 作成日時:2024年2月3日 15時