婚約者11 ページ11
「これ布団な。敷いとけ」
『ありがとう』
悟くんにわたせれたふとんを、ていっぱいにかかえて私はろうかをあるく。
きょうはせんせいのへやでねさせてもらうのだ。
「…お前さ、随分こいつに懐いてるよな」
せんせいのへやにつき、ふとんをしいていると、悟くんがボソッとつぶやいた。
悟くんにとってはふしぎなのかな？
『…せんせいはやさしいの。わたしに、とても』
こんな人いままでみうちいがいにいなかったから。
そういうと悟くんはすこしむごんになったあと、ちょうどしきおわったふとんに私をいれ、かけぶとんをかけた。
『わ』
「もうガキは寝ろ」
悟くんはいっかい、ポンポンとかけふとんとたたくとスタスタふすまのほうへむかう。
そんな悟くんのうしろすがたになぜだかさびしさをかんじて、私はおもわず、くちをうごかしていた。
『さっ、悟くん！』
「何」
『……おやすみっ』
しぜんとでてきたそのことばに、悟くんはおどろいたようにめをみひらくと＿＿フッとめをほそめる。
「おやすみ」
その「おやすみ」はそっけないものだったけれど、私のこころはドクンとたかなったとおもう。
ーーーー＊
『ねむれない…』
あたりがかんぜんにやみにつつまれたころ、私はせんせいのとなりにひかれたふとんの上でただジッとする。
いまだにおきないせんせいがしんぱいで、ねれないのだ。
『…せんせい』
しせんをおくっても、こえをかけても、せんせいははんのうしない。
…わたしの、せいで。
『＿＿ごめんなさい。ごめんなさい…せんせい。私が禪院さまあいてにないちゃったから、せんせいが、なぐられちゃった…っ！』
そのとき、なみだがボロボロとあふれだす。
ふがいなさがなみだにかわっておもりのようにのしかかる。
「＿＿泣いてんのか？」
その時だった。
『…悟くん』
悟くんがやってきたのは。
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AО777 - コメントありがとうございます！『五条悟の幼妻は離婚したい』と設定は似ているのですが、当作品はほのぼのあまーい感じを目標に書いているのでそう言っていただけて嬉しい限りです…！どうぞ当作品も宜しくお願い致しますっ…！ (2月9日 6時) (
レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 夢主ちゃんと五条くん…可愛いカップル♡『五条悟の幼妻は離婚したい』とは…また違ったカンジで、すごくいいです！続きを楽しみに、お待ちしております！(⑉ᐢᵕᐢ⑉) (2月8日 20時) (レス) @page11 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AO777 | 作成日時：2024年2月3日 15時
