貴方と私の物語

０３４ ページ35

モブ「ついたぞ、降ろせ」

モブ「騒いだら、どうなるか…わかるな、お前ら」
　「さて、関東図書基地司令、稲嶺和市。取引の材料になってもらおうか」


平「警視庁の平賀です」
　「詳細はすでに聞いとります。警察は全力で捜査に当たります」
玄「ああ、宜しく頼…」

プルルルル

玄「来たか」
隊員「逆探知、準備完了！」

麦秋会「我々は稲嶺和市の身柄をもらい受けた「麦秋会」である！人質の生命と引き換えに情報歴史資料館より本日引き取った資料、すべてを我々に開示、立会いの下の焼却処分を要求する！タイムリミットは今から２時間後！」
玄「あー、待て待て」
　「関東図書基地、警備総責任者玄田竜助三等図書監だ」
　「２人の無事を確認したい。電話に出してもらえるか」
麦秋会「でかい女一人だけ、許可する」
郁「もしもし」
手「笠原っ…」
玄「大丈夫か」
郁「はい。司令も、Aも大丈夫です」
郁「あ、そうだ、玄田三監！柴崎に「トランザール」の予約取り消すように、伝えてもらえます？？」
刑事「！！？？」
郁「今晩３人で行く約束してたのにこれじゃいけな…」
モブ「この女！」
郁「あ、ちょっと、何よ、これくらいいいでしょ！？高い店なんだから予約取り消さないと大損…」

プツン

ツーツーツー

平「何というかいやはや何というか…」
玄「手塚！柴崎を呼べっ！」
手「はい！」
柴「頭使いましたね、あの単細胞にしては」
堂「わかるか」
柴「トランザールは立川のカジュアルレストランです。予約がいるようなたいそうな店じゃないし今日行く約束もしてません」
小「本当に？」
柴「ええ」
玄「警察さん、立川だ、稲嶺司令は今、立川にいるーっ！」


モブ「ふざけたこと言いやがって、自分の状況が分かっているのか！！」
郁「わかっているわ」
貴「卑怯な犯罪者共に拉致されている状況、ね」
モブ「このっ！」

パンッ

い、痛い…

でも、我慢我慢

モブ３「おい、やめとけ」
モブ「ちっ」
　「大人しく座ってろ！」
稲「大丈夫ですか、二人共」
郁「ええ」
貴「私は何ともないですが…」
郁「私、世界一痛いビンタを知っているんです。それに比べたらこんなものなんてことありません」

郁…

成長したね

私は、あのころに比べて、少しは成長できたのだろうか…

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