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戸塚side




後ろから抱きしめて肩に顎をのせ鏡越しにAと
目があった。
「大丈夫。俺がいる。」
今までの俺だったらこんな甘いセリフ言うことなかった。
でもAといると自然に出てしまう。

『うん…。』
Aは腕の中でくるりとこちらを向いた。
背中にそっと手をまわしてくる。

「それにしても派手にやられたね…。」

『うん。引っ掛かれるとは思わなかった…。
 やり返そうと思ったけど辞めた。
 あんなやつでも一応アイドルだから…。』

「うん。」

あんなやつでも一応アイドル(笑)
まぁこんなやつでも一応アイドルだからね(笑)

『祥太さん、ERIKAに今まで通り接してあげてね?
 多分マネージャーさんに怒られたと思うし
 もしかしたら気にしてるかもしれないから…。
 あっでも好きになっちゃダメだよ?』

「好きにはならないよ。いくつ下だと思ってるの?」

『そうだね。』

このあと宮野さんがピンクで白のドット柄のマスクを
買ってきてくれてAは大喜び。

Aが寝たのを確認してAの頬にかかった髪を退けると
痛々しいキズ。

「俺のせいでごめんね…。」

Aの頭を撫でて眠りについた。




.

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作者名:197561549 | 作成日時:2017年12月16日 8時

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