49 戸塚side ページ49
戸塚side
風呂から出て部屋で寛いでいると大浴場へ行ったはずのAから電話がかかってきた。
宮野さんも一緒に10階のエレベーター前のスペースに来るように言われて宮野さんと行くとそこにはA、ERIKA、マネージャーが居た。
Aは左頬を手で押さえて下を向きなにも言わない。
マ「ERIKAが戸塚さんの関係者に怪我をさせてしまって本当にすいません…。ERIKA謝りなさい。」
ERIKA「私悪くないもん。」
ソファーに座りふてくされている。
「見せて…？」
そう言うとAは手を退けた。
Aの顔に掛かっている髪をそっと退けると左頬に引っ掻いたようなキズが2本とみみず腫が1本できていた。
「消毒…した？」
『………。』
Aはこくんと頷くだけ。
「なんでこんなことしたの？顔にキズ残ったらどうするつもりなの？Aもキズ着くけど、ERIKAちゃんだって今後ツラい思いするよ。」
ERIKA「この人のことばかり戸塚さんが構うから…。
私がこんなに好きなのに私のこと見てくれないから」
「俺はERIKAちゃんの気持ちに答えられない。
その気にさせちゃったならごめんね…。」
俺はERIKAに謝った。
そしてAの肩を抱きエレベーターに乗った。
7階のボタンを押した。
「宮野さん、悪いんだけどコンビニでマスク買ってきて
もらえる？？？」
宮野「分かった。かわいいやつ買ってくる！」
そう言って1階のボタンを宮野さんは押した。
7階で開いたエレベーター。
Aと一緒に降りる。そして部屋に入った。
Aはスタスタと部屋の鏡の前にキズを見ている。
『あと残ったらどうしよう…。お嫁にいけない…。』
と呟いた。
．
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作者名：197561549 | 作成日時：2017年12月16日 8時
