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戸塚side
Aの運転でドライブ。
外はイルミネーションでキラキラ輝いている。
こういうところAと手を繋いで顔を見合わせて
微笑んだりしながら歩きたい。
でも､そうはいかない｡某テレビ局の真横の坂道だから｡
あっという間にクリスマス､年末が過ぎて正月。
Aは本当に2日しか実家に帰らず仕事をしているらしい。
そして、見てしまったんだ。
Aが若い男と歩いているのを…。
すごく楽しそうに、なにか必死にジェスチャーを入れて話している。
っていうかこの時間まだ仕事中だろ…？
そう思いながら帰宅した。
Aに一番に会いに行こうと思ったけどやめた。
あの一緒に居た男誰だよ。
家で仕事をする。
雑誌の載るアンケートに答えたりエッセイ書いたり。
そしてAが帰ってきた。
いつも通りのA。
そんな姿にも腹が立った。
「今日なにしてたの？」
『え？仕事だよ？』
「………。」
俺にウソ着くんだ。
俺ではダメなの？
やっぱり若い子の方がいい？
『祥太さん変だよ…？』
「今日一緒に居た男は誰…？」
『………？あぁ、橘くん？アルバイトの大学生だよ！』
「そうなんだ。」
Aはちょこんと隣に座った。
『もしかして嫉妬した？うれしい♪祥太さんいつも優しいし怒らないから私にあまり興味ないのかと思ってた！』
嬉しそうにいうA。
「Aのこと気になってしょうがないのに…。」
『祥太さんだけだよ♡3月からの舞台のビジュアル撮影の写真載ってる雑誌買っちゃうぐらいかっこいい♡♡♡でも恋愛系なんだよね…。』
さっきまで楽しそうにしていたのにしょぼんとするAが凄くかわいい。
『楽しみだけど観たくない…。相手人気アイドルだもんね。1998年生まれだよ？私よりも若い。』
そんなことまで調べたのか。
あくまでも相手役なだけなのにヤキモチですか…？
「10歳以上違うんだ。」
．
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作者名：197561549 | 作成日時：2017年12月16日 8時
