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仕事終わりに本屋に寄りファッション誌を見ていて
周りを見渡すとそこには昼間お店に来た常連さん。
『こんばんは』
「こんばんは」
『夜も会えるなんて…。』
少し恥ずかしくて視線を下に下ろした直後、
目に飛び込んできた雑誌にビックリして目を見開いた。
『えっ?えっ!?』
雑誌の表紙…この人…?
もうよく分からない。
そっくりさん?本人?なに…?
「出ようか…。」
そう言われてコクンと頷き二人で本屋を出た。
着いた先は近くの公園。
二人で並んでベンチに座った。
『あの…さっきの表紙…。』
「あれは…そう……俺。」
『グループ名は?』
バッグの中からスマホを取り出す。
「A.B.C-Z」
グループ名を検索している。
『あった。戸塚祥太
1986年11月13日誕生日一緒だぁ!!
1986年ってことは30歳ですか!?
もっと若いと思ってた…。』
「それはありがとう。キミのこと教えてよ。」
『私ですか!?』
「そう」
『AAです。
1992年11月13日生まれです。』
「若いなぁ!
俺、おじさんじゃん!」
なんて笑いながら言う戸塚さん。
『おじさんなんて思いませんよ!誕生日一緒なんて運命感じます。まぁ、こんな子供は恋愛の対象でもなんでもないですよね!!』
と笑って誤魔化す。
そして気が付く恋愛の対象って言っちゃった。
好きなのバレた…?
「子供とは思わないよ。
ウチのグループのセンターはAさんの1歳下だから。
Aさんこそ6歳も違う人は恋愛対象外でしょ。」
『私、戸塚さんのこと………/////』
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作者名:197561549 | 作成日時:2017年12月16日 8時