・ ページ24
「Aさんほんとにもう平気？」
「うん、ありがと」
「俺さっきどさくさに紛れて告白したんだけど、気付いてくれた？」
「……うん」
ピチT着た年下の上司がベッドの私を抱き寄せる。
これ、どんな状況…？
「俺の彼女になってください」
「…上司命令？」
「……と言いたいところだけど、ただの相葉雅紀の希望。残念ながら拒否権有り」
抱きしめられるといい匂い。
オトコノコの、でも爽やかな匂い。
細い腕からは緊張が伝わる。
「じゃあ、彼女にしてください」
「…え？え！ええ？！えー！」
耳元でうるさい彼は、全然力加減せずに私を抱きしめて、
優しさ溢れる、でも力の強すぎる腕の中で
私はグエッと可愛くない声を出してしまった。
・
次の日の朝。
自宅から会社まで隣を歩く彼は昨日と同じスーツ。
「ねぇ、普通お見舞いにはゼリーとかくれない？」
「その漫画ね、同期がきのうの朝くれたの。具合悪い時は暇でしょー？」
「うーん、まあ、そうかな…。もう治ったけどね…」
「あ、リーダー！」
私たちが乗り込むエレベーターから出てきた眠そうな男の子に相葉くんが朝とは思えない笑顔で笑いかける。
「今日は母ちゃん先輩いないの？」
「母ちゃん先輩って呼ぶな！」
「だっていつも面倒みてもらってんじゃーん」
「…その人は？」
私にチラリと視線が投げられる。
「俺のマイハニーだよ！」
俺のハニー、もしくはマイハニーだよ。
《俺の》被りだよ…。
最高の笑顔で答える彼は、可愛い年下の、私のマイダーリン。
fin.
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奈緒(プロフ) - あゆさん» いえいえ、正しくはあゆさんのご指摘通りです。気にしてくださってありがとうございました。 (2015年8月27日 9時) (
レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - それはそれは、とんだ勘違いを申し訳御座いませんでした…>_<… (2015年8月25日 23時) (レス) id: b95a986577 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - あゆさん» はじめまして。口ずさんでいる風にしたかったので敢えて音を優先して文字にしております。有名な曲ですし、そのあと邦題が出てくるので意味は通じるだろうという考えです。 (2015年8月24日 7時) (レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - キャン、ハリーラブではなく、キャント、ハリーラブですよ (2015年8月23日 14時) (レス) id: d7d3f8a892 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - こよりさん» こんばんは。恋に落ちるときって年齢は関係ないのに、寄り添い続ける上では障害になり得ますよね…。でもデキル後輩王子は壁を乗り越えてくれるだろうと思っております。応援ありがとうございます！ (2015年7月31日 0時) (レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈緒
| 作成日時：2015年7月30日 1時
