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10.近すぎて。 ページ10

虫「ところでさ、としみつとAってどのくらいのペースでそういう事するの?」

と「どのくらいのって、そういう事って、、」

り「ちょっと虫さん、直球すぎて、システムエラーだよ」

虫「僕にしてはオブラートに包んだんだけどなぁ」

と「そんなのこっちの勝手やん」

虫「いや、別にやるのは勝手だし、それに関しては全然普通だと思うんだけど、今まで幼馴染だった人を、抱くのってどうなのかな?と思って」

り「確かにねぇ。小さい頃から知ってるわけだしねぇ」




ソファで眠るAを眺めながら、しみじみ話すりょうと虫眼鏡。



と「おい、聞こえんだろ」

虫「寝てるから大丈夫だって!で、どうなの?」

と「うるせぇ。抱いてねぇよ」

り「え?」

虫「抱いてないのか。えっ!抱いてないの?」

と「うるせぇなぁ。どうでもいいだろ」



驚いた虫眼鏡とりょうの声に寝返りをうつA。




少し小声になった虫眼鏡が言う。



虫「キスはしたよね?」

と「それはぁ…するだろ」

り&虫「良かったぁー!」

と「大事すぎて抱けねぇんだよ」

虫「でもそろそろ、Aも待ってるかもよ?初めてではないだろうし」




どんっ


り「あ、落ちた」

「痛ったぁ」

虫「そんな漫画チックに落ちるやついる?」

と「大丈夫か?」

「おはよ。ごめん。大丈夫。」

虫「A、今日は昼寝たくさんしたし、夜も元気だね!」



としみつをわざと見つめる虫眼鏡。



と「おい、殺虫剤するぞ」

「なんで怒ってんの?」

り「Aには関係ないよ。ほら、買ってきたからココアでも飲もう」

「うん。ありがとう」



私が寝ている間、どうやら男たちは盛り上がっていたようだけど、全然なんの話だったかはわからなかった。



と「A、今日泊まりに来ん?」

「うん、行くぅー」



ここ最近は、お互いの家に行ったり来たりしていて、お泊まりは日常のようだった。


でもそろそろ、もう少し進みたいなぁなんて思ってるのは、秘密。



て「ただいまー!」

し「いやぁ、てつやの実家行ったら、色々食わされて、お腹いっぱい」

て「食わされてっていい方ないだろ。」

り「俺ら飯買ってきたんだけど、食べる?」

て「俺はまだいけるよー!」

「食べよー!お腹すいてきたー!」



これも、私の大好きな日常。

11.ちょっとだけ。→←09.立ち位置の問題。



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作者名:tee(てぃー) | 作成日時:2019年9月29日 9時

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