○君の後ろ姿 ページ13
東海オンエア として
仕事をしているとしくんは
2人でいる時と違って、新鮮。
メンバーみんなで動画の構成を話し合い、
撮影に使うカメラの位置や角度まで
真剣に話し合う。
虫眼鏡さんとゆめまるの彼女は、
動画に使うものを用意したり
昼食を用意したりと慣れている様子だった。
ゆめまるの彼女も虫眼鏡さんの彼女も
「Aちゃん!だよね?よろしくね!」
と、すぐ私を受け入れてくれた。
「すごいです。慣れてるんですね!」
そういうと、「たまにだよ、毎回はやってないよー!」と教えてくれた。
て「ちょっと休憩ー!」
てっちゃんの掛け声と共に、みんなホッと一息つく。
と「A、大丈夫?疲れてない?」
すぐに私のところに来て、声をかけてくれた。
「大丈夫だよ。楽しい!」
と「よかった。」
そう言って、私の頭をポンポンとする。
り「おい、見せつけるなよー!」
りょうくんに言われ、恥ずかしくなる。
て「としみつは童○、卒業したんだなー、ついに!」
と「おい、やめろ。」
む「それ、僕も気になってた」
と「言わん。」
私はその会話を聞いて、ただただ微笑むだけだった。
としくんはちょっとキレながらも、
顔を赤くしていた。
し「自分の子どもは可愛いぞ!としみつ!」
り「それは気が早すぎ!」
しばゆーの一言で、みんなが笑う。
て「そういえばさ、今日の夜、みんなで集まってご飯でも食べない?」
り「いーね!増田と出っ歯も呼ぼう!」
し「あやなん氏も呼ぼーっと!」
東海オンエアのみんなと集まる
動画をこっそり見ていたわたしからすると
夢のような世界だった
としくんも東海オンエアといると
すごく嬉しそうだった。
その顔を見ているだけで、わたしはなんて幸せなんだろうと思う。
買い出しは彼女持ちチーム。
ゆめまるカップル、虫眼鏡カップルと
わたし、としくん。
6人で近くのスーパーに寄った。
この2組はもう長い付き合いのためか、
夫婦漫才のような会話をしていた。
買い出しが終わって、少し時間があったので、
デパート内でカップルに分かれて自由時間をとった。
「じゃあ、また1時間後!」
さりげなく手を繋いだ2組を見て、なぜか関心してしまった。
としくんは少し先を歩いて、
あ、行っちゃった。なんて思った時、
と「A!」
「ん?」
そういって、私の方に振り返り手を出したとしくん。
んふふ。と、つい照れてしまうのが、私たち。
小走りで駆け寄って、としくんの手に触れる。
私はこれでいいや。
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作者名:tee(てぃー) | 作成日時:2018年1月13日 17時