03.共同研究 ページ3
白澤「ヤクが切れたぁ〜!!」
ルチル「じゃぁ盛りますか?」
白澤「うん」
ルチル「じゃぁ…って、簡単に盛ると思いますか?」
白澤「え?なんで?くれないの?」
ルチル「私は1ヶ月分の薬をあげたんです。それを3日で使い切る馬鹿がどこにいるんですか?
ちゃんと処方箋も丁寧につけましたよね?1日3回、食後に1錠って!!」
白澤「だって全然調子悪くならないんだもん」
ルチル「白澤様の身体を考えて、悪くならないように進めてるんです!!」
白澤「時間が無いんだ…シンシャちゃんが無理してる気がするんだ…」
ルチル「あぁ。例の毒姫ですか。だからと言って白澤様も無理してどうするんですか?」
白澤「短くてもいいんだ。僕だけはシンシャちゃんの一番近くにいてあげたいから」
ルチル「白澤様の気持ちはわからなくもないです。私もそう思う事がありましたから。
でも死んだら…私との約束はどうするんですか?服を買ってくれるんじゃないんですか?」
白澤「じゃぁ、ルチルちゃんが天国に来るまでは頑張るよ。
でも、シンシャちゃんが死んじゃったら…僕に後を追わせてくれる?」
ルチル「その前に私に死に方を教えてくださいよ。楽にポックリ逝ける奴を」
白澤「肉体的にダメなら、肉体を一切傷つけず、精神的に逝ける方法は?」
ルチル「いいですね。それなら今すぐにでも出来そうです」
白澤「手伝ってあげようか?」
ルチル「自由を夢見たモルモットは想像力豊かなんです。だから一人で大丈夫ですよ」
白澤「看取ってあげなくていいの?」
ルチル「また会えるんだから、わざわざ悲しい場面を見なくていいですよ」
白澤「待ってるからね?」
ルチル「約束できますか?」
白澤「頑張ってみるよ」
2014.10.20
98人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼灯の冷徹」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年10月20日 19時