10.道士と姉 ※グロ注意 ページ10
茄子「でも、五道転輪王が裁判官になったのは死後であって、生前は道士だったんですよね?
なんで裁判官になろうとは思わなかったんですか?」
五道転輪王「私は姉ほど頭は良くなかったんです。
でも、後から姉を間接的に食べたと言う罪悪感を抱いて道士になったんです」
唐瓜「僵尸を造るのが上手いのって…もしかして…」
五道転輪王「姉を僵尸に出来ないか必死に勉強しましたからね」
鬼灯・唐瓜・茄子(やっぱり)
五道転輪王「でも、姉の遺体は無いので、上手く造る事が出来ませんでしたけどね」
鬼灯「何から造ったのかはだいたい想像がつくのであえて聞きませんが、仕上がりはどうだったんですか?」
五道転輪王「見た目はこの世のものとは思えない程酷い有様でした。
それでも意思を持っていたので私は嬉しかったんですが…」
鬼灯「僵尸に意思と記憶が残っていたんですか?」
五道転輪王「そこだけは上手くいったようです。
だからこそ私はまた姉を辛い目に合わせる羽目になってしまったんですけどね」
鬼灯「その後お姉さんは?」
五道転輪王「私の手で壊しましたよ。あまりにも姉がそれを望むものですから」
鬼灯「五道転輪王にそんな過去があるとは知りませんでした。辛い思いをしていたんですね」
五道転輪王「でも、それも過去の話ですよ。今も私のそばには姉がいてくれるから大丈夫です」
鬼灯「そばと言うと?」
五道転輪王「私の父親も麻雀が大好きだったそうです」
唐瓜「それってまさか…」
五道転輪王「チュンは姉の生き写しです。本当に…上手く出来て良かった。
私はこれからもずっと
花嫁姿も見てみたかったですが…私は姉の為に道士にも裁判官にもなったんです。
私の為だけのチュンがいてもいいですよね?」
2014.12.4
☆五道転輪王が姉の僵尸造りに失敗した所は「鋼の錬金術師」
でエドとアルが母の人体錬成に失敗した所をイメージしてます
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年11月21日 16時