29.☆鬼灯様M夢主S ページ29
烏頭「今日の授業ってなんだっけ?」
蓬「A先生の小テストじゃなかった?」
烏頭「嫌だなぁ〜。小テストとか面倒くさい」
鬼灯「ならばっくれますか?」
寺子屋へ向かう通学路
鬼灯の一言によって3人は寺子屋と小テストをサボろうとしていた
烏頭「じゃあどこ行く?」
烏頭が嬉しそうに遊ぶ予定を立てようとした時
3人の頭上だけ大雨が降り、3人は一瞬にしてパンツまでずぶ濡れになった
A「どこ行くって…烏頭。そりゃ寺子屋に行くに決まってるよな?」
3人が恐る恐る声のする方を見上げると、空のバケツを持ったA先生が、木の上から引きつった笑顔で見下ろしていた
烏頭「…はい。もちろんです…A先生」
濡れた寒さからか、恐怖からか、烏頭は小刻みに体を震わせていた
A「だよなぁ〜。
蓬。今日の授業内容はなんだっけ?」
蓬「A先生の…小テストです」
蓬に至っては、今にも泣き出しそうな顔をしていた
A「正解。
鬼灯は覚えてたか?」
鬼灯「忘れてました」
A「この単細胞のクズっ!!
1週間前から毎日の用に言っていただろうが!!
どうしてお前はそうも覚えが悪いんだ?」
一方鬼灯は…
鬼灯「私が単細胞のクズだからです!!」
満更でもなく嬉しそうに頬を染めては、Aに罵られた言葉を繰り返し
烏頭とは別の意味で体を震わせ
蓬よりも目を潤わせ、輝かせていた
A「はっ。自分で言ってりゃ世話ねぇな」
Aは木から飛び降り華麗に着地すると、持っていたバケツを担ぐように背中に回し、肘を外に出すように腕を曲げた
A「3人共変な気を起こさずにこのまま寺子屋に来るように。
あと、鬼灯は小テストの点数に関係なく居残りな?」
烏頭と蓬が同情の眼差しで鬼灯を見るが、当の鬼灯はAとの居残りが楽しみで仕方なかった
そして小テストなど上の空で名前も書けずに白紙で出した結果
A「とうとう自分の名前まで忘れたかこの阿呆は!!?」
鬼灯はAを大激怒させることとなったが、鬼灯はAが背を向けた時に大きくガッツポーズをして喜んでいた
2014.12.16
30に続きます
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年11月21日 16時