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28.白澤と魔法のランプ ページ28

白澤が美人との出会いを求めて海外旅行に出かけた時の事

周りを砂漠に囲まれた町の裏道で、若者が老人を襲っている場面に遭遇した

野郎と揉め事は好きではなかったが、皆が当たり前のようにやり過ごしている事に怒りを覚え、殴りかかる若者の手を止めに入っていた

白澤「目上の人には敬意を払わないとね」

その場をなだめようとした白澤だったが

「ならお前が俺達に敬意を払えよ。なぁ?」

白澤は実年齢から自分も目上の存在であると言う認識でいたが、その見た目は若者たちよりも若々しいものだった

白澤「僕は暴力は嫌いなんだけどな」

そんな弱音を吐きながらも、白澤は襲いかかって来た若者たちに圧倒的な力の差を見せつけ、気付けば白澤は老人と二人きりだった

「ありがとう。おかげで助かったわ」

白澤「気にしなくていいよ」

「お礼にこのランプをやろう。私にはもう必要ないものだから」

白澤「僕もランプはいらないよ」

「これは魔法のランプと言ってな?ランプをこすれば魔人が3つだけ願いを叶えてくれる」

白澤「僕は魔人でも野郎に興味はないよ?」

「何を言っている?魔人は女だぞ?」

白澤「今すぐそれちょうだい!!」

こうして白澤は老人からランプを受け取り、人気の無い所でランプをこすってみた

A「ご主人様。願いをどうぞ」

すると中から煙を上げて目を疑う程綺麗な魔人が自分の事を「ご主人様」と言うではないか

すっかり気分の良くなった白澤は魔人に「君の願いは?」と聞いて返した

A「私の願いですか?そんな事を聞かれたのは初めてです」

白澤「何も無いの?」

A「ありますけど…願うだけ無駄なんです」

白澤「どうして?」

A「ご主人様が私のために願ってくれないといけないんです。
でも、ご主人様はいつも自分の願いに目がくらんで、3つの願いを使い果たすんです」

白澤「僕に願いはないから叶えてあげる。君の願いは?」

A「自由です。ランプからも、この束縛からも」

白澤「君の名前は?」

A「Aです」

白澤「なら僕のお願い。Aちゃんを自由に」

白澤の言葉と共に、Aの首につけられていた金属が消えた

A「ありがとうございます!!これで私は…」

白澤「これでAちゃんは僕のものだね」

A「…え?」

白澤「僕はAちゃんを助けた恩人なんだから。
これからはずっとAちゃんのご主人様は僕だけだね」
2014.12.14

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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年11月21日 16時

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