山王の輝 ( コブラ )

48頁 ページ49

.




「コーブラ！行くよ」


コブラ
「ん……っしょと」


「凰ちゃん、また寝てるの？」


コブラ
「ああ。しかたねえよ。俺抱くし。」


「有難う」



.



私の子は 凰 と名付けた



私を救ってくれた、凰ちゃんと同じ名前




絶対、女の子でも男の子でも 凰 って付けようとしてた



今回は男の子



ほんとに凰ちゃんソックリで、負けず嫌い



まだ3歳なのに……。貴方は、凰ちゃんなの？って聞いたら



凰
「おーちゃんだよお？」


って、応える



あたりまえか( 笑 )



「そっか、凰ちゃんだもんねー？
凰ちゃん、みんな待ってるから行こっか」


さっきまで寝てたのに、ITOKANにつく前にはバチーーーーーッと目を開けてウキウキ




凰
「こはくしゃんいるの？」


「いるよ？」




そう。琥珀さんはあれから、みんなに謝ってた。やっぱり、また戻ってきたかったらしい。



女のカンって凄いでしょ？




「あだっ」


よそ見してたら、少しの段差に躓く

コブラ
「…っと、あぶねー。前見てあるけ」



「ごめん( 笑 )」



でも、コブラがしっかりと受け止めてくれる



凰
「あー！！！また、ままとぱぱがいちゃいちゃしてるー！」


ダン
「やっだぁ〜！子どもがいるのよ〜！！」




凰ちゃんといっしょにしゃがんでこっちをみて、指を指してくるダンさん



まあ、コブラににらまえて、out



.



此処でワイワイ騒ぐのも、楽しくて、幸せで


当たり前のことのように、進んでいく日々を大事に生きていきたい



凰ちゃんとも、コブラとも……。



「ねえコブラ、愛してる」



コブラ
「なに？襲われてえの？」


「なっ！ち！……っん！」



ダンさんは、凰ちゃんの、目を塞ぐ

みんなはよそ見



私とコブラさんがこうしてするときは、いつも
見ないふりをする山王のみんな



「……んっはあ……もう！」


コブラ
「んな顔するからだろ…」


「ば〜〜〜〜かッ！」



.



「「「「「「やっぱりAは山王のヒカリ！！！！！」」」」」」



.




fin




.

作者頁→←47頁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す