山王の輝 ( コブラ )

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いつも着ているのはコブラさんの服。



逃げてきた身。服なんて持ってなく、毎日コブラさんが貸してくれる




今日はコブラさんのブカブカのTシャツに逃げてきた時に履いていた短パン



コブラさんの匂いがする……。



って、変態かよ




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私が食器の片付けを済ませ、掃除機をかけ、洗濯物を干し終えると、バイクのキーを揺らす音




“いくぞ” の合図



私は急いで携帯をもち、コブラさんのあとを追った



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ヘルメットを私の頭に被せ
身長を合わせるようにしゃがみ


カチッ と止める



脇と脇を持ち、ひょい っと持ち上げバイクに乗せる




毎朝恒例



最初、私がバイクに乗れなかったのをキッカケに
いつまでもこうしてくるコブラさんは過保護なんだと思った。



これじゃ、いつまでたっても乗れないよ( 笑 )




コブラ
「………しっかりつかまっとけよ」



「はい」



お腹に手を回し、ぎゅっ とすると
ふっ と笑い、エンジンをかけた



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