山王の輝 ( コブラ )

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「…そのね凰ちゃんが死んで
抜け殻みたいになった私を、組長さんたちは
体の満たしとして、使ってきたんです」



コブラ
「……ッッ」



「私、凰ちゃんが居なくなってから、人として心から笑わなくって、乾き笑いと言いますか……
だから、満たしてる時も、自分の思うままに満たせるんです」




コブラさんに出会って、私は心から笑うことが出来てるんだと思う



「……それが、キモチワルイ
そう思い始めたのが、あのコブラさんに会った日です

なにか、糸が切れたかのように、感情が込み上げてきて…
安心しきってた組員さんたちの目を盗んで、逃げました」




コブラ
「…それで、俺に…」



「…はい。

………私、汚いですよね……。」



やっと、コブラさんの前で涙を流すことができた

でもそれは不安の涙で



けして、良い涙ではなかった




コブラ
「……汚くなんかねぇよ。
お前が来てから、山王は明るくなった

お前の笑顔と、優しさのおかげだ。


お前は、山王のヒカリだ。



大丈夫…俺が守る。」




沢山涙が出た



今度は、嬉し涙




凰ちゃんと出会った12の冬



あれ以来流してない




暖かい泪だった。



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