アジサイ ページ11
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Aが起きてから30分程話し、出社した。
社長室に入り、秘書の男からコーヒーをもらう。
どうせならAからもらいたいな、と思った。
今日はちゃんと家に帰る。
毎日、あのマンションに行きたいくらいだけど、そんなことしてたらバレる。
あの女、地味に勘がいいからな。
秘書から今日の予定を聞き、出て行ったのを確認して
スマホの電話帳から信頼できる後輩の電話番号を探す。
岩田剛典
とかかれた番号をタップして耳にスマホを当てる。
「もしもしー？臣さん？どうしましたー？」
「お前w 起きてる？」
「え？起きてますよー？
臣さん、早く用件言って下さいー？」
「相変わらずだな。岩ちゃんは。
で、俺にさ、嫁いんの知ってるよな？」
「え、当たり前っすよ。結婚式、無理矢理呼んだじゃないすか。
で、あの、性格悪そうな女がどしたんすか。」
「岩ちゃんさ、あいつ以外に俺に女いんの知ってるよな？」
「あーはい。臣さんが散々惚気てる人ですよね？
めちゃくちゃ綺麗な女の人。」
「そいつ。岩ちゃんに頼みがあんだけど、
Aに何かあったら助けてやってほしい。」
「……はい。性格悪そうな女が何かしそうですもんね。
分かりました。臣さんの大切な人、守りますよ。」
話のわかる後輩で安心した。
あいつにAの存在がバレたら大変なことになる。
だから逃れる場所を早めにつくっておきたかった。
岩ちゃんだけに話したけど、親友にも話しとかないと後で怒られる笑
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作者名：星華 x他1人 | 作成日時：2019年3月10日 16時
