Language of Flower (ページ9)

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ゆっくりとした時間が俺とAの間に流れる。
平和でこんな時間が尊くて。

愛奈が住む、このマンションには厳しい警備がされている。

いつあいつにバレるか分からない。
バレたらどうなるかも分からない。

周りより値段が格段に高いこのマンション。
俺の親友の名義でこのマンションを丸ごと買って貰い、俺が金を出した。

親友は笑いながら
「全然いいよ、臣がAちゃんのこと愛してるなら。」
と言った。

俺がAのことを愛してるか、か。

愛してる。本当に愛してる。もちろん愛奈のことも。

だからこれからどうしていこうか考えてる。

このマンションに愛奈を住ませて俺と嫁も住んでるとAに伝えてる。

俺も嫁も仕事があってあまり家に帰れない、とも。

もちろん、嘘。

俺も嫁もここには住んでない。
別のここから遠いマンションを買い取って住んでる。

だからAにベビーシッターをしてほしいんだと言って
愛奈と共にこのマンションにいて貰っている。

歪んだ愛かもしれない。

だけど、Aのアレが戻るまで俺が一緒にいなきゃだめなんだ。

そのためにはあいつと別れることが絶対条件。

どうしようか。

望みが多すぎてどれからやればいいのか。
まず、愛奈とAの幸せをみつけないとならない。